昨晩(米国時間15日早朝)に発表されたGoogleによるMotorola Mobility(以下、MMI)の買収。まさに「青天の霹靂」といっても過言ではないこの発表に至る両社の携帯関連事業の経緯を、ここで簡単におさらいしてみたい。 まず、経営打開策として会社の身売りを決めたMMIについて。 Motorolaといえば米国を代表する老舗の通信機器メーカーで、無線通信関連分野だけとっても、20世紀後半に進められた携帯通信技術の開発に携わり−−ベテラン読者のなかには、80年代に出されたレンガ大の端末をご記憶の方もいらっしゃるかもしれない。映画『ウォール・ストリート』続編で、Michael Douglas演じる主役のGordon Gekkoが刑務所を出る際に手渡されていたアレである−−そのほかにもトランシーバー(ウォーキートーキー)などを手がけてきた名門。そうした先進的な立場も手伝って、90年代(の