U2のリードボーカリスト、ボノと言えば、アフリカの貧困根絶を訴える慈善活動家として知られています。各国の政治家と会い、アフリカの貧困国に対する債務帳消しを訴え、エイズ治療薬を安価に提供するためにパテントを持つ製薬会社を糾弾し、毎年ノーベル平和賞候補にあげられています。 先月31日、インターネットマガジンの Slate に、そんなボノを偽善者だと指摘するコラムが載りました。ボノは偽善者だという批判は新しいものではありません。しかし、このコラムの指摘は具体的です。ボノは税金逃れをしており、そんなボノに、各国政府にアフリカ支援を説く資格はないというのです。 U2の母国であるアイルランドでは、これまで作曲や作詞により得た印税に対して税金がかかりませんでした。それは貧しいアーティストを保護するために30年前に導入された税制だったのですが、U2を含む富豪アーティストに税の抜け穴として利用されていること