普通だと思われていた行為で起訴された場合に業界は崩壊したのでしょうか。実例を見てみましょう。 安田弁護士が逮捕、起訴され、高裁で逆転有罪となった事例についてみてみましょう。この事件において、安田先生がアドバイスしたスキーム自体はさほど特殊なものではありませんから、同様のスキームをアドバイスした経験のある弁護士は少なくないでしょう。しかし、そのようなスキームをアドバイスしたことで安田先生が有罪とされたことから、怖くなって弁護士をやめたという人はまずいないでしょう。赤字企業の再建業務が怖くなってやめてしまったという人もほぼいないはずです。それは、この事件が一種の「国策捜査」の一環であって、赤字企業を再建する際に有望な部門を切り離すというスキームを提言するとかなりの確率で訴追されるという事態に未だ至っていないと認識されていることが大きいでしょう。 結局のところ、リスクの発生確率が0でないとしても
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