日本医師会総合政策研究機構の前田由美子氏の「『医療経済実態調査結果速報-平成17 年6 月実施-』に関する分析」には,次のような記述があります。 このように計算上控除可能なものを差し引いただけであるが、その結果、有床診療所では年間の収支差が2,849 万円(月額237 万円)【16 頁】といっても、開業医の年収相当額は1,022 万円以下、無床診療所では年間の収支差が2,728 万円(月額227万円)【16 頁】といっても開業医の年収相当額は1,121 万円以下と計算された。 なお、キャッシュフローという意味では減価償却費を加えたものが手元に残っているが、キャッシュフローの中から設備投資および設備投資のための積み立ても行っていかなければならない。平均的な開業医の可処分所得は最終的には1,000 万円を切ることは明らかである。 しかし,これは明らかにまやかしの議論ですね。一般に,年収に関する