カップラーメン市場に革命を起こした「日清ラ王」シリーズが、8月いっぱいで生産中止になることが分かった。カップラーメンの歴史を塗り替えたとされる一大ブランドの消滅に、ファンは衝撃を受けている。 「高級カップラーメン市場を切り開いた先駆けで、生タイプとしてはほぼ孤高の存在。乾燥でなく生の麺、しかも待ち時間ゼロという強い個性はもちろん、ほっとする優しい味のスープも隠れた魅力でした。高くても本物に近いラーメンを食べたいという新しいニーズを引き出した名作だけに、寂しいかぎりです」 ラ王の消滅を惜しむのは、“日本一ラーメンを食べた女”として知られるカップ麺ブロガーでモデルの麻布台綾子さん。次々に新製品が登場するカップラーメンの、ほぼすべてを食べている麻布台さんにとっても、ラ王は特別な存在だという。 日清食品は製造中止の理由について「1992年の発売当初は、ラーメン店に匹敵する生麺のクオリティーが