マイナンバー制度において、国や自治体間での情報連携と、個人向けポータルサイト「マイナポータル」の本格運用開始が、当初計画の2017年7月から3カ月程度遅れて10月ころになることが決まった。情報連携の基盤システムである「情報提供ネットワークシステム」の運用を担当する総務省と、マイナポータルのシステム構築を担当する内閣官房が、連名で2017年3月17日に発表した。情報連携もマイナポータルもシステムとしては計画通り7月に稼働させるが、3カ月程度の「試行運用」期間を設け、その後に「本格運用」に移行する。 マイナンバー制度のシステム整備に政府が投じてきた費用は3000億円超。巨費をかけたシステムの稼働延期に対し、批判的な見方もあるだろう。例えば、「プロジェクト管理はどうなっていたのか」「開発のスケジュールや体制に無理があったのではないか」「発注側である国や自治体とシステム構築ベンダーとの間でコミュニ