地理的表示、初の取り下げ 愛知産「西尾の抹茶」―高級特化から転換、安価販売も 2020年02月01日14時47分 地理的表示(GI)産品として法的に名称が守られている愛知県のブランド茶「西尾の抹茶」が、2月中にも同産品の登録から外れることが1日、分かった。生産団体は手間のかかる伝統的な製法を続けてブランドを守り、高級路線を維持するより、生産コストを下げて安価で拡販する必要があると判断。近く登録の取り下げを農林水産省に申請する。取り下げは制度開始以来初めて。 GIは地域のブランド農林水産品を保護する制度で、2015年にスタート。「夕張メロン」などが製法や品質の要件とともに登録されている。他の産品との差別化につながり、模倣品を排除できるのが最大の利点だが、定められた製法や品質を保持するために多くのコストがかかるのが難点という。 西尾の抹茶は愛知県西尾市や安城市が産地で、17年にGI登録された。