中国製「そっくり自動車」の品質は日々進化している。数年前は韓国で発売されてから4-5年たった車種をコピーしていたが、最近は発売1年もたたない新車まで、そっくりそのままコピーする能力を身に付けた。 現代自動車は昨年11月の北京モーターショーにスポーツタイプ多目的車(SUV)の新型サンタフェを初公開した。ところが同じ会場に、中国・黄海汽車(自動車)が「旗勝」というコピー車を堂々と展示し、現代自をあきれさせた。起亜自動車のソレントそっくりの車(天馬汽車)も展示された。この展示会には韓国車以外にも、トヨタ・ベンツ・BMWなどをコピーしたと思われる車が約10車種登場した。 「そっくり車」が約1年という短期間で作られているのは、「リバース・エンジニアリング」という技術のおかげだ。機械設計用ソフトウエアや3Gスキャン技術を利用、自動車の製造過程をさかのぼり、元の設計図とまったく同じものを描くのだ。