先日、ミラーアーカイブからDebian7とDebian8のサポート終了コンポーネントが削除されました。すると、Docker使ってる人やCircleCI使ってる人が「ぎゃー!」と叫び始めたという。どうも背景を理解されてる方は少ないようなので、簡単にざっと説明を書きました(ユーザーならともかく、イメージを提供するベンダー側は把握しておいてほしいですけどね…)。 ベースイメージとしてDebian8 “jessie"を使っているという前提で話をします。 Debian8はDebian9のリリースに伴って「oldstable」(旧安定版)という扱いになっています。oldstableはstableに比べて限定されたサポートの提供となります。そりゃぁでっかいリポジトリを複数バージョンに渡って長期間メンテナンスなんて難しいですからね。oldstable使ってる時点で色々制限が出てくる、ってもんです。ベストプ
_ [debian] secure apt、再掲 常時SSL化が普及する中、Chromeの新しいバージョンでhttpsでないと「保護されていない」と怒られることが多くなったそうで、そういえばftp.jp.debian.orgなどのDebianのミラーで「保護されていない」と出ると心配になる人が多そうだな、と思った。 Debianのミラーは商業CDNで配布されているわけではなく、有志のHTTP/FTPサーバで運用されている都合上、IPアドレスもサーバ設定もバラバラで、すべてをDebianプロジェクトのメンバーが直接管理しているわけでもない。そのため、「Let's Encrypt使えばいいじゃん」と簡単にはいかないし、おそらくTLSの仕組み的にもできないのではと思う。 そこで、どうDebianではパッケージの整合性を保護しているか、ということについて2006年に別の日記に書いていた古い記事を拾
DebianプロジェクトのMoritz Muehlenhoffは5月18日、「Debian 8 "Jessie"」の定期的なセキュリティサポートを6月17日付けで終了する予定であるとアナウンスした。 [SECURITY] [DSA 4205-1] Advance notification for upcoming end-of-life for Advance notification for upcoming end-of-life for 2015年8月にリリースされたDebian 8 "Jessie"は、すでに旧安定版(oldstable)として扱われており、Jessieユーザは「Debian 9 "Stretch"」への移行が推奨されている。Jessieの最終的なサポート(EOL)は2020年6月6日まで継続されるが、6/18以降はi386やamd64など限られたアーキテクチャに
Debian 9 “Stretch” リリースパーティ in 関西に参加しました。 以下メモです。 会場など オープニング リリースされたらしい。 リリースノートからのパッケージのバージョンいろいろ 変更点いろいろ MariaDB → MySQL GnuPG デバッグシンボル向けの新しいアーカイブ: stretch-debug Xorg サーバーは root 権限が不要になった sysvinit だと X で問題がおきるらしい? upstart はなくなったらしい Perl 関連で問題が起きる可能性がある? さくらインターネット様からお知らせ さくらの VPS やさくらのクラウドでは ISO イメージアップロードで使えますという話 オープニング続き https://www.debian.org/News/2017/20170617 リリースが確認できたので乾杯に移行 デスクトップ環境の話
現在リリースされている Ubuntu と違って Debian jessie には backports に letsencrypt パッケージがあるので、ちょっと古いですがパッケージ版の letsencrypt を使ってみることにしました。 Ubuntu も今月リリースされる 16.04 (xenial) には universe ですが letsencrypt パッケージが含まれるので、それが使えると思います。 対象バージョン Debian GNU/Linux 8.4 (jessie) (amd64) letsencrypt 0.4.1-1~bpo8+1 apache2 2.4.10-10+deb8u4 インストール /etc/apt/sources.list で deb http://ftp.jp.debian.org/debian jessie-backports main contri
Debian 6 “Squeeze” の LTS が終わって Debian 7 “Wheezy” もそろそろ Debian 8 “Jessie” にあげた方が良さそうな気がしてきたので、 さくらの VPS で使っている Debian 環境を Debian 7.9 から Debian 8.3 にあげてみました。 事前準備 第4章 Debian 7 (wheezy) からのアップグレード などを読んで事前に注意点を確認しておきました。 古いパッケージの削除 Squeeze から残っているパッケージを確認するため で現在インストールできないパッケージを調べました。 pg_upgradecluster コマンドで移行したのに残したままだった postgresql-8.4 と postgresql-client-8.4 を purge しました。 scponly scponly を設定しているユーザ
はじめに 以前、オープンソースのカラムストア機能付き全文検索エンジンであるGroongaをDebianに入れるために必要な作業について、最初のとっかかりであるWNPPへのバグ登録の紹介記事を書きました。 Debianでパッケージをリリースできるようにしたい - WNPPへのバグ登録 今回は、現在進行中であるGroongaのDebianリポジトリ入りを目指す作業の中から、Debianらしいパッケージを用意するときに必要なLintianについて紹介します。 よりDebianらしいパッケージを用意するには WNPPにバグ登録をしたら次はパッケージを用意する必要があります。Groongaの場合には、すでにパッケージ自体は独自リポジトリで提供していたので、パッケージを作る部分については新たに作業は必要ありませんでした。 問題になるのは、作ったパッケージがDebianのポリシーにきちんと適合しているか
DebianやUbuntuでは、Debパッケージという形式でソフトウェアが配布されているが、公式に配布されているパッケージを利用するだけでなく、パッケージを自分で作成して利用することも可能だ。本記事では独自のDebパッケージを作成する方法や、apt-getコマンドで独自に作成したパッケージをインストールできる独自リポジトリの作成方法を紹介する。 独自のDebパッケージを作るメリットとは DebianやUbuntuなどDebianから派生したディストリビューションでは、dpkgなどのツールを使ったパッケージ管理が行われている。これにより、Debパッケージ(拡張子は.deb)という形式で配布されているソフトウェアやファイルをインストールしたり、インストールしたソフトウェアのアップデートやアンインストールなどの管理を行える。 一般的に使われているソフトウェアの多くは、各ディストリビューションによ
例などにある ubuntu の base image は apt-line が archive.ubuntu.com になっていて、 apt-get install などが遅いです。 日本で使うのなら日本のミラーを使った方が良いので、 そういう base image を作ります。 base image はあまりカスタマイズせずに、 派生するイメージにDockerfile などを使って カスタマイズをした方が望ましいのですが、 ほぼ必須のものを毎回インストールするのは無駄なので、 ついでに日本語 locale を入れるというカスタマイズもしておきます。 docker 向けのポイント 最初に docker 向けのポイントをまとめておきます。 最小限にするなら --variant=minbase --include=iproute などで iproute パッケージを入れておかないとネットワーク
■ Dockerで自分専用のDebianイメージを作る 春ごろからDockerのことをちょくちょく目にするようになって(ということは今さらいちいち説明しなくても良いということだ)、触ってみないとなーと思いつつもう12月だ。モチベーションが上がらなかったのは、自分がクラウド上に同一イメージのサーバをばんばん作っては壊すような仕事をしているわけじゃないというのが大きくて、学んだところで使うあてのない技術は後回しになって当然だ。 しかし、naoyaさんのポータブルなWebアプリケーションという記事を読んでピンときたので、ようやく重い腰を上げた。ホビーで書いてるプログラムはあいかわらず個人ないし小規模なグループで使うことを前提にすることの多いおれみたいな人が、サーバアプリケーションを簡単に配布できる仕掛けとしてDockerのようなコンテナ型仮想マシンを用意するという未来はけっこうアリじゃね? いつ
Debian や Ubuntu のパッケージのインストールなどで コマンドライン操作では apt-get や aptitude を使いますが、 ここでは apt-get では出来ない aptitude の便利な使い方を紹介します。 この投稿は ディストリビューション/パッケージマネージャー Advent Calendar 2013 の4日目の記事です。 残ってしまった設定ファイルの削除 deb パッケージのアンインストールは remove と purge の二種類があって、 purge すれば設定ファイルまで消えるのですが、 remove だと設定ファイルは残ってしまいます。 普段は apt-get purge hoge や aptitude purge hoge で削除していたとしても、 依存関係で自動インストールされたものが 自動削除される時は remove になってしまって 設定ファ
第 77 回 関西 Debian 勉強会 に参加してきました。 前回の「Linuxとサウンドシステム」 の続きの 「ALSAのユーザーランド解説」 と 「git-buildpackage 入門 again」 という話でした。 Intro jessie に向けての話で、 デフォルトの init が systemd に変わるかも、 というのが気になりました。 他に UTF-8 といえば UTF-8 に対応していない namazu のようなものが どうなるのかというのもちょっと気になりました。 事前課題では、 前回の時に発表者の坂本さんに VirtualBox の中の wheezy で音が出ない原因を調べてもらって、 alsamixer でボリュームが 0 になっていたから、 というのを直してもらっていたので、 すんなり音を出すことができました。 佐々木さんは警告のフラグ (-Wall -Wex
株式会社クリアコード > ククログ > Windowsの32bit/64bit版Ruby用バイナリ入りgemをDebian GNU/Linux上で作る方法 2013年10月時点での情報です。長いです。 Windowsの32bit/64bit版Ruby用のバイナリ入りgemをDebian GNU/Linux上で作る方法を紹介します。 背景 どうしてこの方法を紹介するのか、その動機を伝えるために背景を説明します。 Rubyから簡単に使えるGroongaという高性能な全文検索エンジンがあります。Groongaを簡単に使えるのはRroongaというgemがあるからです。Groongaは主にC言語で書かれているためWindowsでインストールするのは大変です。しかし、RroongaはWindows用のバイナリ入りのgem(作り方)も配布しているのでWindowsでも簡単に使うことができます。 Gro
注: Debianデベロッパーが書いた文章ではありません。Debianデベロッパーになりたい方はDebianが公式に配布している文書の方をお勧めします。 Web上にはいくつかDebianパッケージの作り方を説明しているページがありますが、はじめてDebianパッケージを作る場合には情報不足のものが多いです。例えば、古めの文書でCDBSを使っていなかったり、「あとは適当に修正して…」などと手順の一部が省略されている文書が多いです。 ここでは、全文検索エンジン兼カラムストアのgroongaを例にしてDebianパッケージの作り方を説明します。ここで説明するのは、1つのソースから1つのパッケージを作成するのではなく、1つのソースから複数のパッケージを作成する方法です。この方法は、ライブラリの場合に多く用いられます。 また、aptitudeでインストールできる形で公開する方法もざっくりと紹介します
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