日本レジストリサービス(JPRS)は2011年7月5日深夜、世界で最も広く使われているオープンソースのDNSサーバーソフト「BIND9.x」に、サービス妨害(DoS、Denial of Service)攻撃を受ける危険がある深刻な脆弱性が見つかったことを公表し、ユーザーに対してすぐに対策を取るよう呼びかけた。 JPRSの発表は、BINDの開発元であるISC(Internet Systems Consortium)が同日に脆弱性情報を公開したことを受けてのもの。それによると、BIND 9.xには実装上の不具合があり、named(DNSサーバーのデーモン)に対して遠隔からDoS攻撃が可能になるという。特別に細工されたDNSパケットを受信した場合に、namedが異常終了する。 今回見つかった脆弱性は、DNSクライアント(スタブリゾルバ)からの名前解決要求を受けて他のDNSサーバーに対する名前解決