以前Webで見かけたプログラミングの魔導書というのを買い、ちょこちょこ読み進めて今日終わった。 タイトルはなんかものものしいが、単にC++のマニアックな話題が詰まった本である。 新仕様のc++0xの解説もちょっとあるが、いよいよ変態の領域にきている。ムーブコンストラクタなぞとても使いこなせる自信がない。 いま思い返せば、C++はテンプレートの病的な使い方にフォーカスしてきたあたりから風向きがおかしくなってきた気がする。テンプレートはうまくキマれば格好いいのだが、メタプログラミングのレベルまでいくとコンパイルを通すだけでプログラミング本体と同等の思考力が必要なのがきつい。 この本も変態テンプレートはたくさん出てくるが、テンプレートでどこまでできるかの追求自体が目的化していて本末転倒である。まあ読み物としては面白いし、他の言語なら実行時にしか分からないエラーがC++ならコンパイル時に分かる!と