欧州宇宙機関(ESA)は15日、史上初めて彗星(すいせい)に着地した探査機「ロゼッタ」の小型着陸機「フィラエ」の内蔵電池が切れて休眠状態に入ったと発表した。着陸場所がくぼ地の縁だったとみられ、太陽電池による十分な充電ができないおそれがある。再び起動できるかはわからないという。 計画では、フィラエは内蔵電池では約64時間しかもたず、その後は太陽電池による電力で、調査を続ける予定だった。しかし、12日夕(日本時間13日未明)の着地の際、地表で2回跳ね返り、3回目に着地し、予定とは異なる場所にとどまった。 このため、彗星(すいせい)の1日である約12時間のうち太陽光を7時間浴びる予定だったが、現地点では1時間半しか浴びることができない状態という。ESAはその後、より太陽光が当たるようにフィラエの姿勢を35度回転させる操作をした。再起動に必要な電力を得られるかは判明していない。 探査機ロゼッタは彗