先に【戦車発祥地のイギリスで戦車の生産終了】で、イギリス陸軍の主力戦車の製造がイギリス国内で(現時点では)終了したことを伝えたが、その際に気がかりなことを質問してきた読者がいた。いわく「イギリス国外で生産することになったら、紅茶供給への配慮が無くなるから、もしかしたらイギリス陸軍は骨抜きになるのでは?」というもの。イギリス人の紅茶好きは知識として頭にあったが、そんなバカな……と思って調べてみると、色々と面白いことが分かってきた。 元々イギリスには緑茶が先に伝えられたが、紅茶は産業革命の過程で労働者階級にも浸透していった。お酒を飲むよりずっと健康的で良い、とのことからだった。さらに砂糖の量産に成功して価格が庶民にも手に入りやすくなるに従い、牛乳と共に砂糖を入れて飲む習慣も広まっていく。 イギリス人の紅茶への執念は、インドを中心とするイギリスの植民地支配・プランテーションシステムによる農場開発