ブックマーク / hayabusa.jaxa.jp (3)

  • 関係者からのメッセージ│はやぶさ、地球へ! 帰還カウントダウン

    2010年6月3日 出立前のメッセージ 電池屋~方探班の一隊員として~ 曽根 理嗣 先発隊が日を発った。僕ももうじき後を追う。 現地では、皆で顔を合わせるタイミングは少ない。皆、砂漠に散っていく。 いざみんなで砂漠に展開するときには、水杯でも交わそうか。もちろん別れの水杯ではなく、もう一度、必ず合間見えて、成功を称えあうことを期しての水杯として。 僕が子供の頃、その宇宙戦艦は旅立った。目指す星がそこにあることを信じ、でもその星の姿を誰も見た者はいなかった。分かっているのは、片道14万8千光年、往復29万6千光年という絶望的な距離。気の遠くなる数字を前に、宣言される。 「人類滅亡まで、あと三百と六十五日、あと三百と六十五日しかない。」 満身創痍の戦艦は、メインエンジンと補助エンジンの「最大合わせて3機のエンジン」に光を宿し、這うようにして宇宙を旅していた。 コスモクリーナーDを地球に持ち帰

  • 関係者からのメッセージ│はやぶさ、地球へ! 帰還カウントダウン | 2010年5月14日 ウーメラ砂漠に「サクラサク」ために 軌道決定 大西隆史(富士通株式会社)

    2010年5月14日 ウーメラ砂漠に「サクラサク」ために 軌道決定 大西隆史(富士通株式会社) これまで10年あまり、「はやぶさ」軌道決定のシステム開発と運用に携わってきた。 「軌道決定」というのは、探査機が現在どこを飛んでいるか、その位置と速度を調べる作業で、この結果に基づいて軌道のずれを修正する「軌道制御」を計画し実施する、というのが通常の探査機運用の流れだ。しかし、「はやぶさ」では、これまでの他の探査機とは、ちょっと勝手が違っていた。イオンエンジンによって常に加速、すなわち軌道制御を行なっているため、軌道制御をしながら軌道決定し、その結果を翌週の軌道制御計画、すなわちイオンエンジン運転計画に反映する、というサイクルを回す必要があるのだ。 今でこそ満身創痍の「はやぶさ」も、イトカワに到着するまでは、ピッチピチに元気で、イオンエンジンを2台、3台同時にブン回して飛んでいた。「はやぶさ」は

  • 関係者からのメッセージ│はやぶさ、地球へ! 帰還カウントダウン | 2010年4月15日 「はやぶさ」、そうまでして君は。 プロジェクトマネージャ 川口 淳一郎

    2010年4月15日 「はやぶさ」、そうまでして君は。 プロジェクトマネージャ 川口 淳一郎 「はやぶさ」の帰還がせまるなか、2009年11月、すべてのイオンエンジンの寿命がつき、運用停止に追い込まれた。だが、われわれプロジェクトは、彼をあきらめさせることなく、動くものはなんであれ動員してあらためて走りださせることに成功した。いや走らせてしまった。運用再開を喜ぶなかで、私は、若干複雑な気持ちも併せてもっていた。「はやぶさ」は、当は帰還を嫌がったのではないか。知ってか、知らずか、「はやぶさ」を待ち受ける運命は、大気再突入で燃え尽きることだ。もちろん、子のカプセルを運び、ともかくも所定のレールに載せた後にはなるのだが。 どうして君はこれほどまでに指令に応えてくれるのか?そんなにまでして。イオンエンジンの運転が再開したとき、そんな気持ちをもってしまった。われわれが、方策を考えあぐねていたならば

    Nao_u
    Nao_u 2010/04/16
  • 1