午後からの空模様はどうなのだろうか。怪しい。けれど朝がた涼しいのは、助かる。 梅雨の初めころに草むしりして、三か所ほど小積みにしておいた山が、ひと夏の陽射しと雨とに晒されて、これがもと植物だったのかと思うほどカラカラの乾燥ゴミのようになっている。まずはそれらの埋戻し作業。 かつて地上部分を伐り倒したネズミモチの切株からは、なん本かの太い根っこが張り伸びていた。そのうちの一本をスコップとノコギリをもってようやくに伐り除いた跡が、思いのほか長さのある穴となった。 初夏のころ、その穴をふさぐべく、枯草やら、神棚から下げた昨年の注連縄やら、正月の松と玉飾りから腐りにくいものだけ抜取った残りやらに、細かく鋏をいれて埋め、土をかけた。マウンド状に盛上ったので、石やコンクリート片など、そこいらの瓦礫を重しに載せておいた。 それが今、窪地のようにへこんでいる。ミミズや地中微生物らの働きで、無事土に返ってく