テレビ番組や映画,音楽などのコンテンツの著作権に関連する権利者団体が2008年6月24日に会見し,地デジ対応録画機など向けの新しい著作権保護ルール「ダビング10」の運用切り替え実施日決定までの経緯などを説明した。 会見で,実演家著作隣接権センター(CPRA)の椎名和夫氏は「(2008年)6月16日からの1週間は実に大変だった」と振り返る。ダビング10の運用切り換え期日が確定した,総務省「デジタル・コンテンツの流通の促進等に関する検討委員会」(デジコン委,情報通信審議会の下部組織)の第40回会合について,「世間的には,経済産業大臣と文部科学大臣によるBlu-ray Discレコーダーの(私的録音録画補償金制度の課金対象機器への)指定の合意がきっかけで譲歩したと見られているが,そうではない。この問題がダビング10の解決にはならないことを明確にした上で,それとは別に期日の確定を提案した」と語った