タグ

ブックマーク / matsuo-tadasu.ptu.jp (8)

  • 右翼と左翼 - 松尾匡のページ

    松尾匡のページ 用語解説:右翼と左翼 サイトのエッセーなどでは、「右、右たらず。左、左たらず。」という現状をしょっちゅう嘆いている。どうも、世間の右、左の基準と、自分の基準がかなりズレているようなのだが、元来の筋を通せば私の基準になるはずである。ここでは、このサイトで、「右翼」「左翼」という言葉が何を意味しているのか、簡潔に図式化して説明しよう。 【世界の切り分け方が違う】 右翼と左翼の違いの最大のポイントは、世界を切り分ける見方の違いである。稲葉振一郎さんの新著で紹介されている田島正樹氏も似たようなことを言っているようだが、もっと大胆にすっきり図式化するとこうなるだろう。 世界を縦に切って「ウチ」と「ソト」に分けて、その間に質的な対抗関係を見て、「ウチ」に味方するのが右翼である。 それに対して、世界を横に切って「上」と「下」に分けて、その間に質的な対抗関係を見て、「下」に味方するの

  • 好況の手柄を与党に独占させないために他にすべきこと

    松尾匡のページ13年1月26日 好況の手柄を与党に独占させないために他にすべきこと 新年になって初めての更新になります。なかなか余裕がなくて、エッセーもまるひと月更新を空けてしまいました。 そういえば田中秀臣さんが下の動画で全力で釣ってきたりしていたのですけど、かまってあげられなくてすみません。 とりあえず、拙著『痛快明解経済学史』を紹介下さってありがとうございます。この動画のセイ法則とワルラス法則の話、詳しいことを知りたければ、この拙著の第6章のケインズのところを読んで下さい。 ****************** 余裕がないのは、やっぱり今内地留学している九大数理生物学研究室でみなさんやってらっしゃることは、マジ理系だけあって高度で、ついていくのにアップアップなせい。自分の無能ぶりを思い知っているところなのです。いろんなことがおもしろくて首をつっこんでいるので、どれひとつまともにマスタ

  • 欧州左翼はこんなに「金融右翼」だぞ~(笑)

    松尾匡のページ12年11月24日 欧州左翼はこんなに「金融右翼」だぞ~(笑) やっぱり、内地留学生活が充実してやりたいこといっぱいで目移りして、エッセー更新とかしている暇はないのですが、そうも言ってられないと思って。 10月最初の週末に、マルクス経済学の全国学会である「経済理論学会」の全国大会が愛媛大学であったので、松山まで出かけたのですが、終了後の晩は、小谷崇翁と八尾信光さんと三人で連れ立って飲みに行く流れになりました。マル経学会の中では、総需要拡大策を一番目立って唱えているメンツなもので、やっぱりその点でのマル経界とか左派言論の現状へのグチで盛り上がる! 新自由主義も駄目だけど、ケインズ政策も駄目だとか言って、不況で苦しむ大衆に何の展望も示さないでいいのか。左派側が雇用拡大の展望を示さないかぎり、右翼が必ずその代わりを占めて支持を集めることになる。戦前ドイツ社会民主党のヒルファーデング

  • 何度も書くが、共同体主義は不倶戴天です!

    松尾匡のページ12年11月14日 何度も書くが、共同体主義は不倶戴天です! このかんエッセーを更新する暇がホントにないのですが、そうも言っていられないので取り急ぎ。 毎日新聞大阪版の日付け朝刊の、「おおさか発・プラスα 文化」で、拙著『新しい左翼入門』にからめて、ボクの考えをお取り上げいただいています。 大きくお取り上げいただいたことは大変ありがたく、早速アマゾンでも動いていて、当に感謝の至りです。 それはいいのですが、全体がこんなふうなまとめかたになっているとは知らなかったので、読者に誤解されないかと心配になっています。といっても、このサイトを長くご覧いただいているかたには無用のことでしょうから、こんなところに釈明を書いてもしかたないかもしれませんね。でも、ほかに手段がありませんので…。「拡散希望」ということで。 記事の文章は、ネットでも読めます。次のリンク先をご覧下さい。 カルチャ

  • 前回のエッセーの続き──外部性を抑える方法はあるか

    松尾匡のページ12年8月24日 前回のエッセーの続き──外部性を抑える方法はあるか 前回のエッセーについて、早速田中秀臣さんがとりあげてくださっています。ありがとうございます。 学校選択制といじめ(メモ書き) 田中さんはあんまり論旨に納得されなかったみたい。まあ「いじめ」一般にまで手を広げると、いろんな要因がありますから、学校選択制の設計がどうかというようなことだけでカバーできなくなると思います。今回の大津事件の場合、学校側による隠蔽が事態を悪化させたと思いますので、ことその問題をもたらした要因に学校選択制があるというのが前回のエッセーの論旨です。しかも今回のような少数の主導的な加害者が特定できるケースについて特にあてはまる議論だと考えています。 安田洋祐さんがご指摘の、学校側にいじめの事前抑制のインセンティブ(誘因)がかかるとか、(新入生の)父母に情報探索のインセンティブがかかるとかとい

  • 学校選択制の外部性が大津いじめ事件を生んだ

    松尾匡のページ12年8月21日 学校選択制の外部性が大津いじめ事件を生んだ 実家の法事で帰省するのと、学会の雑誌の特集の巻頭文の締め切りが重なった山場も終わり、今度は8月末締め切りの論文レフェリーと9月1日の講演準備に向けて、とりあえず一息です。 さて、拙著の反響ですが、いつも拙著ご評価いただいている「南船北馬舎」さんが、今回の『新しい左翼入門』もサイトで取り上げて下さいました。 近著探訪(26) ありがとうございます。「100%ノンポリ」でいらっしゃるそうですけど、またもお褒めいただきうれしく思います。「新左翼」スルーは実際紙幅が足りなかったのは事実でして…。しかし、最初の方で触れたように、「中核vs革マル」はじめ、多くの事例がやはり書のテーマの「嘉顕の道」vs「銑次の道」で説明できると思います。 共著『資主義の限界と社会主義』の私の章「リスクと決定から社会主義を語る」については、濱

  • 18日発売の新著は『左翼入門』!

    松尾匡のページ12年7月14日 18日発売の新著は『左翼入門』! 新書原稿あげたら楽になると思ったらとんでもない。その新書の残務自体前回のエッセーのあともまだ終わらず、最後の最後まで尾を引きましたが、そんな中で待ってましたとばかりほかの仕事も次々入ってくる。 このかん、ギリシャ情勢だとか、消費税引き上げ決定だとか、大飯原発再稼働反対デモだとか、なんだか世の中揺れるようなできごとがあったみたいですが、ほとんどフォローできないまま目の前の仕事に追われていました。知人たちのブログのフォローもほとんどしてなくてすみません。 先月の今頃、一週間ばかり家を空けたあたりがピークで、それから比べればそのあとはまだましでしたけど。 その旅、6月14日木曜夜、職場から九州に帰宅して、翌日夕方には大阪に向けて出るスケジュールで開始。大阪の宿に夜中に着いたら、出版社からメールがきていました。その前数日、余白を埋め

  • 日銀審議委員人事反対意見のメール文

    松尾匡のページ12年3月29日 日銀審議委員人事反対意見のメール文 ※ 下記、河野龍太郎さんの日銀審議委員人事の件、4月5日参議院会議で無事否決しました。社民党も共産党も糸数慶子さんも反対投票でした。ご協力いただいたみなさんに感謝します。反対投票した議員のかたもありがとうございました。「新党大地・真民主」の二名が賛成し、自民党から二人造反が出たので、あぶないところでした。舛添さんは反対だったけど、もともと「マネタリスト」(てことは金融政策有効論)を自称してたから他意はないな(笑)。 参議院各議員の投票結果 (4月6日追記) ※ 下記、河野龍太郎さんの日銀審議委員人事の件、公明党とみんなの党が反対を表明し、自民党も反対でまとまりつつあるそうで、あと一押しです。下記の、社民、共産向けのメール文で、河野さんの増税志向について触れましたが、具体的に「消費税」と書くのをおとしていました。また、BN

  • 1