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ブックマーク / www.chem-station.com (14)

  • 抗生物質の話 | Chem-Station (ケムステ)

    <A君の日常:とある一コマ> 「ゲホゲホ、風邪ひいた…病院行って薬もらわなきゃー」 …………病院からの帰り道…………… 「栄養とって休養しろ、か。まあいつも言われることだけど」 「いろいろ薬もらったなあ…これは解熱剤で…これは抗生物質かぁ」 「そういや抗生物質って菌を直接殺す薬だって聞いたことあるなぁ」 「人間には影響ないのかなあ。菌が死ぬんだったら人間には毒じゃないのかな?」 「あれ、そういや風邪ってウィルスが原因で起きるんじゃなかったっけ?」 「ウィルスと菌は違うって学校で習ったぞ。ウィルスにも抗生物質って効くのかな?」 「ウィルスに効かないんだったら、飲んでも風邪は治らないんじゃないかなぁ…」 …みなさんはA君と同じような疑問をもったことはありませんか?え、無い?うーんそうですか…ちなみに私はあるんです。 「薬」は誰もが日常的に触れる最も身近な化学製品です。それがある日突然に、「もの

  • 秋田の女子高生が「ヒル避け」特許を取得 | Chem-Station (ケムステ)

    ケムステニュース 秋田の女子高生が「ヒル避け」特許を取得 2013/4/19 ケムステニュース, 特許・裁判, 研究 コメント: 0 投稿者: ペリプラノン 秋田県の金足農業高校の女子高生たちがやってくれました! 厄介者のヤマビルを追い払う忌避剤、名付けて”ダウンヒル”で特許を取得したというニュースが飛び込んできました。 ハイキングや農作業の途中に、衣類の隙間から入り込み、人の血を吸う「ヤマビル」。茂みや岩の下などいたるところに潜み、被害は、首都圏の山中にも広がっている。温度に敏感なヤマビルの特性を生かした「忌避剤」を金足農業高校(秋田市)の女子生徒らが開発し、特許が認められた。 生徒らと一緒に開発した、同校の元理科担当教師、田中大介さん(37)=現、大学共同利用機関法人自然科学研究機構、基礎生物学研究所助教=は「春になり、レジャーで山に入る機会が増える。有効な対策になると思う」と話してい

  • ライバルのラボで大発見!そのときあなたはどうする? | Chem-Station (ケムステ)

    一般的な話題 ライバルのラボで大発見!そのときあなたはどうする? 2013/4/10 一般的な話題, 化学者のつぶやき オリジナリティ, ブレイクスルー, 大発見 コメント: 0 投稿者: みねちゃん 2013年×月×日、隣の大学のX研究室で大発見がありました。 なんでも溶液を、ある金属の表面を流しながら反応させると、簡単に光学活性中心を導入できるというのです。 表面そのものが触媒として働くので他の触媒は必要なし、副反応もほとんど無し、触媒の分離すら要らないというんですから優れものです。 この発想はこれまで世界には無く、有用で、しかも全く新しい反応で多様な応用展開も期待できることには間違いありません。 X教授はこの手法を「表面フローキラル化法」と名付けました。 我らがP研究室の三代前の教授は、金属触媒の大家であり、P研を出たOBは企業・アカデミア共に沢山います。またP研の助教は馬力があり、

  • 汝ペーハーと読むなかれ | Chem-Station (ケムステ)

    以下の文を声に出して読んでみてください 「中性の水のpHは7である。」 恐らく日国民の半数は “ちゅうせいのみずのぴーえっち(ぴーえいち)はななである” と読み、残りの半数は “ちゅうせいのみずのぺーはーはななである” と読むのではないでしょうか。 では、自動車のBMWはいかがですか?さすがに”べーんべー“と読む人はいなくなったのではないでしょうか。驚くなかれ筆者が幼少のころはそのように読むのが一般的だったのです。 そうです。これらはアルファベットのドイツ語読み風日語なのです。 ぺーはーというのも昔の方はそのように読む習慣があった名残ですが、現在ではピーエッチ、ピーエイチと読むことが定められていますので、ペーハーと読む人が周りにいたらその人はドイツかぶれだと思ってください。筆者が学生の時、隣のラボで水酸化ナトリウムのことをえぬえーおーはーと呼んでいて失笑してしまったのはいい思い出です(

  • 文献管理のキラーアプリとなるか? 「ReadCube」 | Chem-Station (ケムステ)

    化学者のつぶやき 文献管理のキラーアプリとなるか? 「ReadCube」 2011/11/4 化学者のつぶやき, 書籍・ソフト・Web, 論文 投稿者: cosine かつてケムステで文献管理ソフトをまとめて紹介したところ、大変な反響をいただきました。増え続けるPDFの管理作業は、分野を問わず研究者の悩みの種ということがよく分かります。【過去記事:Evernoteで論文PDFを一元管理! 最強の文献管理ソフトはコレだ! 】 今や文献管理ソフトは無料有料問わずいくつもの種類が存在しており、半ば戦国時代の様相を呈しているほど。 このたびそこにニューフェースが参上しました。その名もReadCube。ハーバード大学の卒業生が開発し、今年10月に公開されたばかりの無料文献管理ソフトです。 できて間もないながら大変完成度が高く、また他にない優れた機能が搭載されており、キラーアプリたる潜在的力量が見え隠

  • 究極の黒を炭素材料で作る | Chem-Station (ケムステ)

    歴史にも残っていないような遠い昔、かつて人類が火を手にしたとき、わたしたちは煙のススとともに、炭素の黒を目の当たりにしたはず。そして、ときは21世紀、人類が到達した究極の黒は、やはり同じくあの炭素でできていました。人類はどこまで完全なる黒に近づくことができたか、その決め手は森のように垂直に並べたカーボンナノチューブにありました。 図は論文[1]より 赤でも、青でも、緑でもなく。あらゆる波長の光を反射せず、そのためいかなる色とも混じろうとしない孤高の存在。それが、黒の質と言われています。 例えば、カーボンブラック。かつては複写紙としても使われていました。確かに黒く見えますが、いくぶん光の照り返しがあるため、どんな色の光も反射しないで吸収するという意味では、完全な黒とはほど遠いでしょう。無秩序にただ炭素原子がそこにあるだけではダメなのです。 炭素の同素体であっても、カーボンナノチューブとは、

  • 日本語で得る学術情報 -CiNiiのご紹介- | Chem-Station (ケムステ)

    CiNii(サイニィ)というデータベースをご存じでしょうか? 「そんなの常識、もう知ってるよ!」という声もたくさん聞こえてきそうですが、今回はこのCiNiiを手短にご紹介しようと思います。 CiNiiって何? CiNii(ここではCiNii Articles)とは、国立情報学研究所(NII)が提供しているサービスでして、「論文や図書・雑誌などの学術情報が検索できるデータベースサービスです。日の学術論文を中心に、文や引用文献へのナビゲーション機能を提供しています。」(NIIホームページより) 簡単に言うと、学会等が発行した学術雑誌や要旨などを検索できるというわけです。 人それぞれ活用法はあると思いますが、筆者は畑違いの分野を勉強する時によくお世話になっています。 他分野の話を小耳にはさみ、興味を引かれた経験は誰しも一度はあると思います。しかし、Reviewを読もうと思っても、普段読み慣れ

  • 最強の文献管理ソフトはこれだ! | Chem-Station (ケムステ)

    いままでこの「化学者のつぶやき」においてもいくつかの”研究活動に役立つソフトウェア、Web“を紹介してきました。そこでも毎回述べている通り、昨今のそれらは化学研究ライフハックとして十二分に利用できるもので、最近では多くの方が様々な自分にあったソフトウェア、Webを活用しているものと思います。 ところでこれは完全に著者の独断意見ですが、Evernoteは化学研究、特に文献やスクラップの管理として質、価格ともに最高のソフトウェアであると思っています。ところが、最近仕事中に 「Mendeleyって文献管理ソフト恐ろしく使えるらしいよ」 というツイートが流れていきました。いつもならあまり気にも留めないのですが、最近はEvernote以外の文献管理法を知らなかったので少しだけ気になって、現存する人気文献管理ソフトを比較調査してみる事にしました。できれば一番よいものを使いたいですよね! 題して、 「最

  • 免疫応答のシグナル伝達を遮断する新規な免疫抑制剤CPYPP | Chem-Station (ケムステ)

    化学者のつぶやき 免疫応答のシグナル伝達を遮断する新規な免疫抑制剤CPYPP 2012/5/15 化学者のつぶやき, 論文 ケミカルスクリーニング, 免疫抑制剤, 有機化学, 生化学, 薬化学 コメント: 0 投稿者: Green 免疫抑制作用を持った低分子化合物が、新たに発見されました。この物質は、免疫応答のスイッチをオンからオフに切り換えるタンパク質を標的とし、シグナル経路を遮断することで薬理活性を示します。移植手術後の拒絶反応を防ぐ免疫抑制剤や、自己免疫疾患の治療薬として、有望なリード化合物となるのか、期待が集まります。 タンパク質間相互作用を指標に、93925種類の化合物ライブラリーからケミカルスクリーニングで発見された「4-[30-(2”-chlorophenyl)-2′-propen-1′-ylidene]-1-phenyl-3,5-pyrazolidinedione」…縮めて

  • 生きたカタツムリで発電 | Chem-Station (ケムステ)

    化学者のつぶやき 生きたカタツムリで発電 2012/4/11 化学者のつぶやき, 論文 カーボンナノチューブ, グリーンケミストリー, 生物化学, 酵素化学, 電気化学 コメント: 0 投稿者: Green とある蝸牛の超発電法 生きたままのカタツムリに電極を取りつけ、電気としてエネルギーを取り出すことに成功。決め手はカーボンナノチューブにつながれた2種類の酵素にあり!? 画像は論文[1]より 旅先で「あっ携帯電話の電源が切れそう!」となったことはありませんか。カバンをまさぐってもコンセットに刺すタイプの充電器がなく、電池で充電できる簡易機をコンビニエンスストアで買う羽目になった経験のある方も少なくないでしょう。 どうにか手持ちの何かからエネルギーを電気に変換できればいいのにと思うシーンは、この他にも多々あります。しかし、近い将来には、チクッと電極を自分自身のからだに取りつけるだけで、電気

  • ダイヤモンドは砕けない | Chem-Station (ケムステ)

    4月の誕生石 ダイヤモンド 世界一硬い物質としてダイヤモンドは知られ、他の物質では歯が立たず、そのためダイヤモンドはダイヤモンド自体でもって磨かれます。なんという発想の転換、子どもの頃それを聞いて驚いたものです。4月になりましたので誕生石にちなんで、ダイヤモンドがなぜ磨けるのか、分子動力学のシミュレーション結果を紹介したいと思います。ただ単に、硬いもの同士で砕かれていたというわけではないようですよ。物理変化だけではなく、ダイヤモンドの研磨に潜んでいた化学反応とはいったい? 永遠の絆の象徴として、宝飾品でおなじみのダイヤモンド。ずば抜けて高い屈折率を持ち、電気は通さないものの熱はよく通し、ひっかき傷に対する硬さではナンバーワン。炭素の単体として知られ、産業界でも重要な材料です。 硬いダイヤモンドを「磨く」というのだから、変化はやはりダイヤモンドの表面で起きています。研磨にともなう変化の舞台と

  • 化学の力で迷路を解く! | Chem-Station (ケムステ)

    “Maze Solving by Chemotactic Droplets” Lagzi, I.; Soh, S.; Wesson, P. J.; Browne, K. P.; Grzybowski, B. A. J. Am. Chem. Soc. 2010, 132, 1198. doi:10.1021/ja9076793 日公開されたばかりの論文ですが、分野を問わず化学者の皆さん気になっているご様子。Twitter上でも、ちらほら話題として見られます。やはり普段見かけない奇抜な論文には目が留まってしまうものなんでしょう。せっかくですから、ここで取り上げてみましょう。 まずは百聞は一見にしかず。上の動画をご覧ください。 水溶液を満たした迷路に赤色の油滴を落とすと、自発的に動いてゴールにたどり着くという、驚きの様子が収められています。 良く見てもらえれば分かりますが、一度間違ったルートに

  • 科学史上最悪のスキャンダル?! "Climategate" - 化学者のつぶやき - Chem-Station

    一般的な話題 科学史上最悪のスキャンダル?! “Climategate” 2009/12/7 一般的な話題, 化学者のつぶやき, 日常から Climategate, クライメイトゲート, 二酸化炭素, 京都議定書, 国連機構変動枠組条約会議, 温暖化, COP15 投稿者: StarryNight 既に海外のメディアでは大きく取り上げられており、日でも数々のサイトで取り上げられていることなのでご存知の方も多いかと思いますが、去る11月に起きた、「Climategate事件」についてのつぶやきです。(*筆者が尊敬する科学者H.M氏より情報提供・ご協力を得ての執筆です) 長いので先に簡単にまとめると、 ・地球温暖化に関する大御所研究者のこれまでのデータとemail等が流出 ・そのデータから、研究の不正・印象操作が発覚(地球温暖化はCO2が主要因ではない&そもそも温暖化してない?!) とのこと

  • 日本に居ながら、ナマの英語に触れる工夫 | Chem-Station (ケムステ)

    一般的な話題 日に居ながら、ナマの英語に触れる工夫 2009/9/26 一般的な話題, 化学者のつぶやき, 化学英語・日常英語 Nature, Web2.0, ポッドキャスト, 英会話, 英語 コメント: 0 投稿者: cosine グローバル化の流れにある現在、化学の世界に限らず、英会話スキルは各方面で必要不可欠となりつつあります。しかし日英語教育はちょっとどころではなくアレで、読み書きは何とかできても、聴きとれないし喋れない人間が量産されている惨状です。 日英語教育が文法・英作文偏重になっているのが主要因です。聞くところでは、日の高校レベルの英文法とは、英語圏では大学でようやく矯正されるレベルのものなんだとか。 そんなレベルの文法をなぜムリして学習しているのか?――その背景にあるのは、先生側が点数・成績を付けやすい教育システム=「管理側・オトナがラクできる」モチベーションに

    日本に居ながら、ナマの英語に触れる工夫 | Chem-Station (ケムステ)
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