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ブックマーク / www.swissinfo.ch (6)

  • スイスの銀行と行員の運命は米司法省の手の中に

    スイス政府は今年、米国に顧客を持つスイスの銀行11行に対し、勤務する行員の情報を米司法省に渡してもよいとの許可を出した。前例のないこの決定に金融関係者たちは憤(いきどお)りを隠せず、政治家たちからも異議申し立てが出ている。 「米国税庁の突発的な攻撃から逃れるため、今まで銀行守秘義務を厳守してきたスイスの銀行は、業務に関わった行員たちの名前を米国に渡した。行員たちは外国で拘束される恐れがあるためスイス国内でひっそり身を隠している」と、フランスの週間風刺新聞「カナール・アンシェネ(Canard Enchainé)」はコメント。「金融大国スイスの悲喜劇の結末だ」と、皮肉まじりに取り上げた。 スイスの銀行から無数の行員やコンサルタントの名前が米司法省に渡されたことは、悲喜劇というより、誰も笑うことのできない「事件」としてスイスで受け止められている。一部の金融関係者らは、銀行守秘義務の代償はいずれに

    スイスの銀行と行員の運命は米司法省の手の中に
  • LSDをガン末期症状の患者に投与する試み。 - swissinfo

    幻覚剤のLSDが治療薬として認められる日も近いようだ。連邦保険局はこのほど、LSDをガンの末期患者など死の床にある患者に臨床試験として投与することを認めた。 LSDの治療薬としての有効性は、35年前にすでに証明されていたが、保険局はこれを認めず今日に至っている。LSDは幻覚症状を起こすが、精神病患者には有効な治療薬として知られている。 LSDを治療薬として試験的に患者に投与することを認められた精神科医ペーター・ガッサー氏は「わたしは、精神治療薬としてLSDが有効だと確信しています」と言う。 白昼夢を呼び起こす麻薬 「死を間近にし死を怖がっている患者は、これまでの人生に精神的な意味を見出そうとします。このような状態にある患者にとってLSDの有効性は、知られています」 とガッサー氏は語る。試験は12人の患者を対象にし、1月から3カ月続く予定だ。投与されるのはLSDもしくはその擬似薬で、1回の投

    LSDをガン末期症状の患者に投与する試み。 - swissinfo
  • エジプト大統領選挙「理想的な候補者がいない」

    スイスのソロトゥルン文学祭(Solothurn Literary Days)にゲスト参加したエジプト人作家エサト・アルカムハウィ氏に、祖国に対する期待や懸念を語ってもらった。 swissinfo.ch : あなたがここソロトゥルンで読書をしたり、文芸の議論をしたりしている間に、エジプトでは初の自由選挙による大統領選が行われようとしています。投票はすでにお済みですか? エサト・アルカムハウィ : いや、まだだ。昨年は革命について執筆し、今は大統領選について書いているが、積極的に政治に関わることはしない。 swissinfo.ch : なぜですか? アルカムハウィ : 理由は二つある。一つは、行政手続き上の問題だ。私はカタールに住んでいるため、カタールで登録をしなければエジプトの大統領選には投票できない。だが、投票登録をしなければならなかったときに、私はエジプトに滞在していた。ウェブ上でも投票

    エジプト大統領選挙「理想的な候補者がいない」
  • 福島原発事故、遺伝子突然変異は人類にとっての問題

    突然変異した遺伝子を持つ者同士が遠い将来に偶然結婚して発現することは、しかし、どういったものなのかまったく分かっていない。ただそれは大局的に見ると、がんのわずかな増加より倫理的に問題だと危惧する。 ヴァルター氏は、1人の内科医として核兵器、核実験、原発など「核と人類は共存できない」と考え、医師の責任を強く訴える。核戦争防止国際医師会会議スイス支部(PSR/IPPNW Schweiz)の支部長を2年務め、脱原発を推進する側に立ってきた。チェルノブイリには政府からの派遣も含め5回行っている。 チェルノブイリでの甲状腺がんの子どもの検診や治療、またその後の放射線による遺伝子突然変異の研究などを通して蓄積された知識を、今福島で起こっている出来事を事例として引きながら語ってもらった。 swissinfo.ch : 内部被曝が今後の課題かと思われますが、どういった問題がありますか。 ヴァルター : ま

    福島原発事故、遺伝子突然変異は人類にとっての問題
  • 福島第一原発、その欠陥が指摘される

    核の番人と言われる、国際原子力機関 ( IAEA ) の元副事務局長でスイス人のブルーノ・ペイヨ氏は、福島第一原発が過去に指摘された欠陥をまったく改善していなかったことに怒りを覚えるという。 こうした過ちから、ペイヨ氏は世界のすべての原発が例外なく検証されるべきだと訴える。 swissinfo.ch : 米エネルギー省のペーター・ライヨンズ原子力担当次官補代行は3月29日に、上院議会で「福島第一原発はゆっくりと復旧している」と報告しましたが、あなたの評価はどうですか。 ペイヨ : 「ゆっくりと復旧」という表現は楽観的すぎる。大量の放射能が漏出しており、作業が困難になっている。幾つかの原子炉では冷却に成功しているようだが、炉心の溶融が進んでおり、放射能もここから漏れている。 もし、2号機の炉心の溶融が進み、金属製の原子炉圧力容器と共に溶けた高熱のマグマ状のものが下降して格納容器も破壊した場合

    福島第一原発、その欠陥が指摘される
  • 駐日スイス大使「わたしたちは残る」

    福島第一原発の事故で放射能汚染の危険が高まっているにもかかわらず、ウルス・ブヒャー駐日スイス大使と職員は東京にとどまると語る。 また、大地震と大津波の襲来後、スイス人の犠牲者はこれまで確認されていないと言う。 swissinfo.ch : 福島第一原発で3度目の爆発が起こった後、日政府は放射能漏洩の警鐘を鳴らしました。東京はまだ安全だと思いますか。 ブヒャー : 福島第一原発事故の今後の展開はまだ不明で、また今回の地震に誘発される地震が今後起こる可能性もある。従って、地震があった地域や東京、横浜にいるスイス人は、絶対的な理由がない限り直ちにほかの地域に移ることを勧めたい。 また、東京の住民にこうした不安はもちろんあるが、定期的に日当局の状況判断を聞いている。わたしたちスイス人もやはりスイス当局から情報を得ている。 swissinfo.ch : 予防対策は取っていますか。 ブヒャー :

    駐日スイス大使「わたしたちは残る」
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