国防総省のITトップ、「チェンジ」を熱く説く左から順に、米国防総省のデイビッド・ウェンナーグレン副CIO（連載第1回と第4回に登場）、米社会保障庁のフランク・バイトマンCIO（同第2回）、米公的医療保険センターのジュリー・ボーンCIO（同第3回）。 年間IT予算が3兆円を超える世界最大のシステム部門のトップ、累計4億人の個人情報を管理する政府機関のCIO、さらに、世界最大規模の“保険会社”のCIO――。巨大なシステム部門の上に立つ人物は、組織運営においてどんな悩みを抱えているのか（写真1）。 米国を訪ね、取材を通じて得た答えは、次のようなものであった。「システムや組織の縦割り文化を打破したい」「過去の技術に固執しがちな文化を変えて新技術を積極的に導入したい」「ベンダーマネジメントを強化したい」「中長期的な視点でIT戦略を考えたい」の四つだ。いずれも、洋の東西や時代を問わず、多くのシステム部門が抱える悩みである。 米国の各省庁は現在、
