大阪府内約380カ所の公衆浴場(銭湯)を利用する際にかかる中学生以上の入浴料金の上限額が4月以降、520円から600円に上がることが13日、府などへの取材で分かった。近年の光熱費や人件費の上昇が、経営を圧迫していることなどを府が考慮し、値上げを認める形となった。小学生は200円、小学生未満は100円のまま据え置く。 銭湯の入浴料は、各都道府県によって上限額が設定され、それを変更する際には、知事が銭湯の経営者や消費者団体、有識者らでつくる審議会に諮問。答申に基づいて上限額を決める。 今回の上限額変更をめぐっては、府公衆浴場入浴料金審議会が2月26日に開かれ、現行の520円から80円アップの600円に上限額を改めるよう吉村洋文知事に答申。府は今月3日に上限額を600円に指定、告知した。 ただ、値上げを控えた現場の事情は複雑だ。 府公衆浴場組合の常務理事で、大阪市城東区の銭湯「ユートピア白玉温泉
