中国で「ゼロコロナ」政策が崩壊し、感染が急拡大しているが、その余波は日本にも及んでいる。現地で風邪薬が入手困難といわれるなか、日本製の特定の風邪薬が買い占められ、中国で大量に高値で転売されているというのだ。 「ずっと品切れが続いている。昨日20箱ほど入荷したが、中国系とみられる人が1人で全部買っていった。当分、入荷の予定はない」と東京都内の大手ドラッグストアの薬剤師が明かす。 欠品中の薬は大正製薬の総合感冒薬「パブロンゴールドA〈微粒〉」。都内の別の薬局でも「『44包入り』の一番大きなタイプに人気が集中している。日本の薬は優秀で、いいものは他にもたくさんあるが、口コミで広がっているのだろう」と話す。 同製品の44包入りのメーカー希望小売価格は税込み3025円で、店頭では安いところでは1500円台で売られている。一方、中国のSNS上は「1万箱入手」「299元(約5700円)」などの転売告知で