新型コロナウイルス感染症の流行第4波の最中だった今年5月、30都道府県で死者数が予測値を超えていたことが13日、国立感染症研究所などの調査で分かった。担当した鈴木基感染症疫学センター長は「コロナによる死亡と医療逼迫によるコロナ以外の死亡が原因とするのが合理的だ」と分析している。 コロナの影響で一部地域の医療体制が苦境に陥った今年5月、過去の水準からの予測と実際の報告数との差である「超過死亡数」は大阪で865~1300人。同様に北海道は325~633人、東京は61~451人、兵庫は514~834人だった。超過死亡数はいずれも過去4年間の5月を上回っていた。