江戸時代初期以来、上時国家の持ち船が能登と北海道・大坂とを結ぶ廻船(かいせん)交易を展開していたことを示す古文書=神奈川大日本常民文化研究所提供 能登半島地震では、石川県の能登各地の旧家で保管されていた古文書が、破損や廃棄といった危機にひんしている。これらはかつてこの地で生きた人々の営みを現代に伝え、復興のよりどころにもなる貴重な歴史資料だ。専門家は日本史研究における重要性を指摘し「絶対に捨てないで」と呼びかけている。 (林啓太)
愛知県豊橋市で1950年代に見つかり、国内最古の化石人骨とされた「牛川人骨」が、クマの骨である可能性が高まっている。東京大総合研究博物館の諏訪元・特任教授(自然人類学、古人類学)を中心とする研究チームが、CTで骨の内部構造を解き明かした。学術論文にまとめ、正式に発表する方針。「人骨」とPRしてきた市教委も訂正を検討している。 牛川人骨は57、59年に同市牛川町の鉱山から1片ずつ見つかり、当時は「国内最古の人骨」と推定された。日本史の教科書にも掲載された。その後、「ヒトの骨と判定できる特徴を備えていない」などと人骨説を疑問視し、他の動物の骨との見方が広がったが、その正体は謎に包まれてきた。
カップ麺のCM動画に「密入国者をCMに使う企業」とコメントを付けて炎上した、東京都港区の新藤加菜港区議(30)が9~10日、X(旧ツイッター)に反論を投稿。「密入国の証明なんて出せるわけない」と述べ、曖昧な根拠の投稿だったことを認めた。 新藤区議は8日、人気カップ麺の公式アカウントが投稿したCM動画を引用して「密入国者をCMに使う企業は許されて、トランスジェンダーの問題を指摘した本は出版停止に追い込まれる世の中、ホントに嫌だ。キモすぎ」と投稿。このCM動画には韓国出身の女性タレントが出演していた。この投稿に「密入国者って誰のこと?それは事実なの?」「公人ならば『密入国者』というご自身の発言について根拠を示すべきですね」「もう議員辞職以外の道は無いように思う」と疑問や批判が殺到し、炎上状態となった。 この問題発言を取り上げた中日スポーツの記事に対し、新藤区議は9日、自分を擁護する「ヤフコメ」
世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の問題を20年間追及するジャーナリストの鈴木エイトさんが16日、ツイッターを更新。自民党・萩生田光一政調会長の発言が”情報”として伝わってきたことを紹介し「政権与党の政調会長が『赦さない』とは何を意味しているのか」などと反応した。 これまでも萩生田政調会長と教団とのかかわりをメディアで伝えてきた鈴木さんは「萩生田光一自民党政調会長が某メディアの取材対応中に『あの鈴木某(なにがし)は赦さない』と発言していたとのこと。政権与党の政調会長が『赦さない』とは何を意味しているのか。そして『鈴木なにがし』とは誰のことなのか。質問書を出してみるかな」と、発言内容の真偽は不明ながらツイートした。
世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の問題を20年間にわたって追い続けるジャーナリストの鈴木エイトさんが12日、自身のツイッターで自民党所属議員の新たな情報を投下。議員が教団の韓鶴子総裁を呼んだ「真(まこと)のお母様」がSNSでトレンド入り。「マザームーンじゃないのか?」「お腹痛めて産んだ息子が、他人を『真のお母様』なんて言ったら、もうショック」などの声が飛びかった。 鈴木さんは朝、「『統一教会との関係を認識していなかった』と事務所が回答の土井亨衆院議員。昨年4月、オンライン希望前身礼拝ビデオメッセージ『孝情の証し』において、原理講習受講や教団イベント参加を韓鶴子総裁に報告『真のお父様』『真のお母様』と発言」とツイートした。 この後、読売テレビの「情報ライブ ミヤネ屋」に出演した鈴木さんは、自らが入手した教団の動画サイトに掲載された映像で昨年行われた教団主催行事にオンライン出席した土井議員が
岐阜協立大(岐阜県大垣市)硬式野球部で今月十四日、ランニングを命じられた四年生の男子部員(22)が倒れて意識を失い、翌十五日になって死亡していたことが、大学などへの取材で分かった。当時、監督らは救急車を要請せず、男子部員が倒れて三十分以上が経過した後に、車で病院に運んでいたという。大学は第三者委員会を設置し、当時の対応や経緯を調べる。 大学などによると、十四日午前、大学敷地内にあるグラウンドで、用具が片づいていなかった点を問題視したコーチが、三、四年生の部員らにランニングを命じた。一時間近く走ったところでこの男子部員が転倒した。 取材に語った別の部員によると、倒れた男子部員は当時、口から泡を吹き、鼻血が出て、目の焦点が合っていなかった。部員やトレーナーが救急車を呼ぶよう進言したものの、臼井洋介監督は市内の病院に連絡するよう指示。男子部員は学生スタッフが運転し、同監督が同乗する車で病院に運ば
新機能「Twitter Pro」導入で職業欄『国王』の人が大量発生 公式は「独自の存在感を明確に打ち出す初の試み」 2021年11月3日 21時13分 Twitterがビジネスの詳細な情報をプロフィル欄に記載できるアプリの新機能「Twitter Pro」が表示されるようになった。職業を選択する欄には「国王」など、さまざまな職種が入って話題に。SNSでは「Twitter Pro」「Twitterのプロ」がトレンドワード上位を独占。「そして『国王』が乱立」「(職種が)多すぎ。選ぶのめんどくさい」「『Twitterが素人』も『Twitterのプロ』も蔑称」などさまざまな声が上がった。 ツイッターは公式サイトでTwitter Proについて「ブランドやビジネスの詳細な情報をプロフィルに記載できる機能。Proプロフィルは一般ユーザーのプロフィルとの差別化を図り、プラットフォーム上で独自の存在感を明確
ウイルスやワクチンに対する考え方や立場の違いが顕在化したコロナ禍。社会の「分断」が言われる中、「コロナ危機の社会学」などの著書がある東京工業大の西田亮介准教授(情報社会学)は「(二〇二〇年までの)安倍晋三政権の最大の特徴は二つの分断を生み出したこと」だと指摘する。「日本の絆の力を呼び起こす」と訴える岸田文雄政権が誕生して初めてとなる総選挙を控え、「政権の言説や政治が国民の利益に合致しているか、より注意深く見守る必要がある」と訴える。 西田氏は、一二年十二月以降の自民党政権で進んだ分断について「一つは政治への関心がある層と関心がない層の分断」と説明する。一七年の前回衆院選の投票率は53・68%、一四年の前々回選は過去最低の52・66%。ともに三十代以下の投票率は五割を切り、選挙に行かない人が多数派だった。「政策に民意が反映されていないという思いが当たり前になり、諦めが、まん延していてもおかし
高致死率ラムダ株2週間報告せず「(検疫は)もっと早く問い合わせがあれば答えたという感覚」自民党外交部会長が番組で説明 2021年8月12日 22時23分 12日のBS―TBS「報道1930」に自民党外交部会長を務める佐藤正久参院議員(60)が出演。致死率の高い「ラムダ株」が東京五輪開幕の7月23日に国内で初めて解析され、国際機関に報告しながら、8月6日に一部報道されるまで明らかにならなかった件について「早く発表すべきだったが、政府の中でも情報が共有されていなかった。(8月6日に厚労省が明らかにしたのは)報道機関から問い合わせがあったから答えた」と説明した。 番組では羽田空港で陽性反応が出た30代女性からラムダ株を解析、7月26日に国際機関に報告したという国立感染症研究所の「日本では懸念すべき変異株、注目すべき変異株のどちらにも指定されていない」とのコメントを紹介。五輪があるから発表しなかっ
天辺から見下ろすチンパンジー。確かに「そんなに急いでどうするの」と皮肉られているようにも見える=春日井市坂下町4で 「国道19号線沿い、春日井市の坂下町四丁目交差点から岐阜県多治見市方面へ百メートルほど行くと、左側に巨大なジャングルジムのようなオブジェがあり、天辺からチンパンジーが見下ろしている。誰が何のために作ったものなのか調べてほしい。通勤時間帯に混雑する箇所の一つで、会社へ急ぐ人間に皮肉のような意味があるのか」。春日井市の男性会社員(27)からそんな投稿がユースク取材班に寄せられた。(井上喜博) 現地に車で向かうと、ユニークなオブジェはすぐに見つかった。黄緑色に塗装された鉄パイプが、三、四階建てのビルの高さに組み立てられ、最上部にチンパンジーの人形が載っかっている。投稿者の指摘のように、あくせく働くサラリーマンをからかうために造られたとすると、少々手が込みすぎている気もする。
新型コロナウイルス禍に伴う密回避や台風予測など、社会のさまざまな対策と密接なのが数学だ。人工知能(AI)の発達でデータを自由に扱える時代となり、数学を応用する力が求められている。「数学は世の中の課題解決に役立つ」。そう力説する東京大先端科学技術研究センターの西成活裕教授(54)に、高校生スタッフが数学にまつわる悩みをオンライン取材でぶつけた。(構成・福沢英里) 「数学って一体、何の役に立つの」と懐疑的な高校生スタッフたち。西成教授は三十年前、研究分野として自らつくった「渋滞学」を例に話し始めた。数学の「確率過程」という分野と心理学を組み合わせた学問。交通渋滞に限らず、満員電車やコンサート会場、物流などの混雑緩和や円滑な物の流れを研究し、提案している。今では東京五輪の各会場へ駅から人をどう誘導し、試合後、観客をどう入れ替えるか組織委員会のアドバイザーも担う。「世の中の課題を見つけ、数学の理論
愛知県の大村秀章知事のリコール活動団体会長で美容外科「高須クリニック」の高須克弥院長の女性秘書が、署名提出期限直前の昨年10月下旬~11月上旬、名古屋市内の公共施設で、押印のない大量の署名に指印を押す不正に関与した疑いがあることが、複数の関係者への取材で分かった。 高須氏は本紙の取材に「私は全く知らなかった。本人に確認したところ『田中さんから要請されて悪いことをしてしまった』と話していた。厳しくしかった」と話している。代理人を通じて女性秘書に取材を申し込んだが回答はなかった。 関係者によると、11月4日の署名提出期限直前の数日間、名古屋市内の生涯学習センターなどで、集まった署名を自治体別に仕分けする作業が行われた。一部のセンターでは、佐賀市でアルバイトが偽造したとみられる同一筆跡の署名が運び込まれ、事務局長の田中孝博容疑者の指示で、押印のない署名に指印を押す不正が行われ、高須氏の女性秘書も
二十五日投開票の名古屋市長選で、中日新聞社は有権者を対象に世論調査を行った。取材を加味した中盤情勢は、四期目を目指す現職河村たかし氏(72)=減税日本推薦=が優勢で、元市議会議長の新人横井利明氏(59)=自民、立民、公明、国民推薦=が追う展開となっている。四割近い人が誰に投票するか決めておらず、情勢が変化する可能性はある。
名古屋市の河村たかし市長は22日の定例会見で、愛知県の大村秀章知事のリコール活動団体の運動を支援するため、10年前の名古屋市議会リコール(解散請求)の受任者約3万4000人分の名簿を団体に提供していたことを明らかにした。大村知事のリコール活動の署名偽造に流用された可能性は否定した。 河村市長や市長事務所によると、議員報酬削減などを訴えた2011年2月の市議会リコールで署名集めを務めた受任者約3万4000人分の名簿を、市長を支援する市民団体「ネットワーク河村市長」名義で事務所で管理していた。 事務所は知事リコール活動開始後の昨年9月、電子化した名簿を活動団体事務局に提供。事務局は郵送費用などを負担し、重複などを除いた約3万人に受任者として協力を呼びかける文書を郵送。約3000人から返信があり、名簿は事務局から市長支援団体に返却されたという。
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