他の方も指摘していますが、実は近代以前の戦争(戦闘)では夜襲というのは極めて数が少ないのです。やっていたとしても、河越夜戦のように数が少ないほうが数が多い相手にやるというような少数精鋭で行う例がほとんどです。 第四次川中島合戦のような大規模夜襲は、史実としては疑問視されている例が多いです。三国志に至っては元ネタが小説三国志演義なのでどこからが本当の話で、どっからが創作なのかが分かりません。近年、中国で後漢末期つまり三国志の時代直前の馬具が出土しました。それによると、その馬具にはあぶみがついていませんでした。あぶみというのは馬に乗ったときに足を乗せるものです。それがどうしたのかというと、あぶみがないと馬上で踏ん張れないので、槍や刀を振り回すのはほぼ不可能なんです。三国志といえば魅力のひとつは武将同士の馬上の打ち合いですよね。もしかしたら、当時は一騎打ちはなかったかもしれないのです。 話がそれ