栗本薫氏による世界最大のヒロイック・ファンタジイ《グイン・サーガ》。これまでに刊行された全タイトルが電子化されていますが、4月1日よりその大部分で読み放題を開始しました。 投入されているのは正篇130巻/外伝22巻まで。つまり栗本薫氏がお亡くなりになるまでに書かれた作品全点が対象となります。 《グイン・サーガ》の読み放題はKindle Unlimited、auブックパスでお楽しみいただくことができます! ぜひこの機会にお試しください。
脳はひとつでなく数千もある!? ビル・ゲイツも絶賛の『脳は世界をどう見ているのか: 知能の謎を解く「1000の脳」理論』(ジェフ・ホーキンス)訳者あとがき ビル・ゲイツが2021年ベスト本に選出、『利己的な遺伝子』のリチャード・ドーキンスも序文を寄せ「外に飛び出して誰かに話したくなる」と絶賛する話題作、ジェフ・ホーキンス『脳は世界をどう見ているのか: 知能の謎を解く「1000の脳」理論』が発売しました。ついに明らかになった、「細胞の塊にすぎないはずの脳に知能が宿る」メカニズムとは? 訳者の大田直子さんが、本書の読みどころを語ります。 『脳は世界をどう見ているのか』訳者あとがき 本書は2021年に刊行されたジェフ・ホーキンスのA Thousand Brains: A New Theory of Intelligence の全訳である。原書は2021年のフィナンシャル・タイムズ紙のベストブック
大ヒット『ヒトの目、驚異の進化』の理論神経科学者が人類誕生と「聴覚系」の壮大な謎に挑んだ、マーク・チャンギージー『〈脳と文明〉の暗号――言語と音楽、驚異の起源』。Amazon「神経科学」カテゴリでベストセラー1位となるなど、刊行直後から早くも話題を呼んでいます。この記事では、本書の序章「読む力は本能なのか?」を全文公開します! 序章 読む力は本能なのか?認知心理学者のスティーブン・ピンカーは、著書『言語を生みだす本能』の冒頭で、言語能力のすばらしさをこんなふうに説明している。 (言語の)能力はごく自然に使いこなせるようになるので、どれほど奇跡的な能力なのかを忘れがちだ。そこで、あらためて実感してもらうために、ちょっとしたことを試してみよう。いまから少しのあいだ、わたしの言葉に想像力をゆだねてほしい。言葉の力で、あなたの脳裏には、くっきりとしたイメージが浮かぶだろう。 ・雄のタコが雌を見つけ
山形浩生「これは驚いた。言語と音楽(そして踊り)についての、コロンブスの卵のような理論だ」『〈脳と文明〉の暗号』書評 ベストセラー『ヒトの目、驚異の進化』のマーク・チャンギージーが「聴覚」を糸口に人類誕生の謎に迫った話題作、『〈脳と文明〉の暗号――言語と音楽、驚異の起源』(中山宥訳、ハヤカワ・ノンフィクション文庫)。本記事では評論家・翻訳家の山形浩生氏による書評をお届けします! これは驚いた。言語と音楽(そして踊り)についての、コロンブスの卵のような理論だ。言語は不思議なもので、霊長類ですら大した言語活動をしないのに、ヒトだけ突然、やたらに複雑な言語を駆使できるようになる。チョムスキーやピンカー的な発想だと、言語というのは人間で突然発生した、完全に生得的な能力だ。つまり、人間はなんだか知らないけれど他の動物とはまったくちがい、生まれながらに言語を習得する能力を持っている、というのがかれらの
クルーグマン 、ゾンビに噛みつく!『ゾンビとの論争 経済学、政治、よりよい未来のための戦い』山形浩生氏解説 2008年にノーベル経済学賞を受賞したポール・クルーグマンの最新著作、『ゾンビとの論争 経済学、政治、よりよい未来のための戦い』が発売となりました! 本書はニューヨーク・タイムズ紙で連載中の人気コラムの書籍化で、氏のコラムはマーケットを動かすほどの影響力をもつと言われています。タイトルにある「ゾンビ」はジョージ・A・ロメロ的なものでは決してなく、クルーグマンが本書で論争の相手としているのは、高所得者への減税による経済成長、または気候変動否定論などの主張を繰り返す米保守派のこと。クルーグマンはこれらの主張をすでに亡びた「ゾンビ思想」として過激に批判しながら、アメリカやEUなどの先進国における経済情勢と社会保障制度の問題点について理論とデータを交えながら徹底解説します。 本稿では、本書の
12月4日の発売後即重版が決定した、テッド・チャン17年ぶりの最新作品集『息吹』。チャン氏が2009年に2度目の来日をした際に、『息吹』収録作について語ったインタビューを再録します。『息吹』で扱われているテーマについて、詳細に語った必読のインタビューです。 ※書影はAmazonにリンクしています 【書誌情報】 ■書名:息吹 ■著者:テッド・チャン ■訳者:大森 望 ■発売日:2019年12月4日発売 ■価格:本体1900円+税 ■判型:四六判上製 ■出版社:早川書房 テッド・チャン インタビュー in Japanインタビュアー&構成:大森望 ――2007年のワールドコンに続き、2度めの来日ですね。 チャン 富川(プチヨン)国際ファンタスティック映画祭(PiFan)に合わせて講演してほしいと、ネットワーク・オブ・アジア・ファンタスティック・フィルム(NAFF)から韓国に招かれたんだけど、前回
7月4日(木)は、2019年最大の話題作、劉慈欣『三体』の刊行日です!(『三体』とは? というかたは、ぜひこちらの記事をご覧ください)そこで、なんと『折りたたみ北京 現代中国SFアンソロジー』に収録した、『三体』から抜粋した章の改作でもある、劉慈欣の傑作短篇「円」を、ここで全文掲載いたします! いちど読めば、劉慈欣の閃きとスケールの壮大さがすぐにわかるはず! 円 The Circle 中原尚哉訳 秦の首都咸陽(かんよう)、紀元前二二七年(*注1) 荊軻(けいか)は、絹布の巻き物の地図を低く長い卓子の上でゆっくりと広げた。 卓子のむかいにいる秦の政(せい)王は、敵国の山河があきらかになるのを見て、満足げにため息をついた。荊軻は燕王の降伏のしるしを献上するために来ていた。地図に描かれた田野、道路、市街、城砦を見るぶんには落ち着いていた。しかし広大な領土を実際に見たときは、無力感を覚えずにいられ
※坂本龍一氏が推薦し、《スター・ウォーズ》シリーズ監督のJ・J・エイブラムス、リンクトイン共同創設者のリード・ホフマン氏らが絶賛する『9プリンシプルズ 加速する未来で勝ち残るために』に込められたメッセージとは? 山形浩生氏によるツボを心得た「訳者あとがき」でその一端を公開します。 訳者あとがき 本書はJoi Ito & Jeff Howe, Whiplash: How to Survive Our Faster Future (Grand Central Publishing, 2016) の全訳となる。翻訳にあたっては、原著出版社から提供された最終ゲラのpdfファイルをもとにしている。原題のWhiplashはむち打ち症だ。乗っているぼくたちがむち打ち症になってしまうほどの急速度で変化する社会、というスピード感の表現で、副題にある通り「加速する未来を生き延びるために」、つまりそうした高速な
早川書房は、ミステリ界の生ける伝説・原尞による14年ぶりの新作『それまでの明日』を3月1日に刊行いたします。 刊行を記念して早川書房公式noteにて沢崎シリーズ第1作『そして夜は甦る』を2月1日より連載中。平日の月曜日から金曜日の午前0時に、1章ずつ公開しています。※祝祭日は連載をお休みします。 このページには連載のまとめを掲載しています。 ・第1章はこちらから(2/1更新) ・第2章はこちらから(2/2更新) ・第3章はこちらから(2/5更新) ・第4章はこちらから(2/6更新) ・第5章はこちらから(2/7更新) ・第6章はこちらから(2/8更新) ・第7章はこちらから(2/9更新) ・第8章はこちらから(2/13更新分) ・第9章はこちらから(2/14更新) ・第10章はこちらから(2/15更新) ・第11章はこちらから(2/16更新) ・第12章はこちらから(2/19更新) ・第1
ハーバード大学の名物教授の溢れんばかりのスター・ウォーズ愛? キャス・R・サンスティーン『スター・ウォーズによると世界は』訳者・山形浩生あとがき 本書はCass R. Sunstein, The World According to Star Wars の全訳だ。訳にあたっては、原出版社から得たpdfファイルと、ハードカバー版を参照している。 さて、本書についての説明だが……えー、なんと言うべきだろうか。本書はかなりユニークな本としか言いようがない代物ではある。 まず著者について。著者キャス・R・サンスティーンは、アメリカの法学者でハーバード大学ロースクールの教授だ。特に憲法学や行政法、環境法に詳しい。言論の自由、動物の権利、結婚などの様々な分野で多くの論文や著書があり、またインターネットやビッグデータが社会や民主主義に与える影響についての論説も多い。 また各種の政策や規制で、様々なリスク
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