原節子さんという伝説の女優 存在を実感できる世代がうらやましい

２５日の夕刻、「原節子さんが亡くなったという情報があるんですが…」という一報が民放の芸能デスクから入った。 ここ数年、出元の分からない死亡情報が時折流れていた。裏取りに各所に電話をかけるが確実な情報がない。「誤報なら誤報で、やはり裏を取らないと気持ち悪い」と新聞社文化部デスクは語る。 夜１０時過ぎ、裏が取れた。誤報ではなかった。原さんの自宅でおいが対応し、通信社も配信する。「永遠の処女」「日本映画黄金期のスター」という形容とともに、９月５日に亡くなっていたことが報じられた。 しかし、テレビ局のワイドショーは、ベテランスタッフが少なく、こういうときにニュースの価値を見誤る。 「プロデューサーも４０代でピンと来ていない。映像を流すとなると１０万円単位で費用がかかるので、そこまでしてやる必要があるのかってなります」（現場スタッフ） 視聴者がどんなニュースに興味を持っているのかという物差しで日夜判