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ReVIEWに関するNeanのブックマーク (457)

  • 『怪異の表象空間:メディア・オカルト・サブカルチャー』読売新聞書評 - leeswijzer: een nieuwe leeszaal van dagboek

    一柳廣孝 (2020年3月23日刊行,国書刊行会,東京, 360+XIX pp., 体価格3,600円, ISBN:978-4-336-06577-3 → 版元ページ) 読売新聞小評が公開された:三中信宏「怪異の表象空間 一柳廣孝著」(2020年6月21日掲載|2020年6月29日公開)※一柳廣孝『怪異の表象空間:メディア・オカルト・サブカルチャー』(2020年3月,国書刊行会).真の “怪異” は人の心の中にある. “怪異”ということばは私たちの心をざわりと逆なでする。そんなのは非科学的な迷信と言い捨てたい読者はぜひ書を手に取ろう。文明開化したはずの明治時代になっても奇談怪談は大流行し、さまざまな心霊術・催眠術・霊術がときには科学の看板を掲げて民衆を取り込もうとした。 社会現象としての“怪異”は今なおとぎれない。第二次世界大戦後のオカルト・超能力ブームは、つのだじろうの怪奇漫画『うし

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  • 『進化のからくり:現代のダーウィンたちの物語』読売新聞書評 - leeswijzer: een nieuwe leeszaal van dagboek

    千葉聡 (2020年2月20日刊行,講談社[ブルーバックス・B2125],東京, 262 pp., 体価格1,000円, ISBN:978-4-06-518721-0 → 目次|版元ページ) 読売新聞の小評が公開されました:三中信宏「進化のからくり 千葉聡著」(2020年5月17日掲載|2020年5月25日公開). カタツムリの“恋”を唄ってきた吟遊詩人はときに大冒険に挑む。小笠原の南硫黄島調査隊をレポートしたある報道番組で、この人跡未踏の絶壁の島によじ登りひたすら固有種の陸貝を追い求める著者の勇姿を見たことがある。 書は、著者が自らの経歴を振り返るなかで、国内外の気鋭の進化学者たちとのさまざまな接点や研究交流をつづったエッセイ集だ。めくるめく生物多様性のパターンとそれを生み出した進化のプロセスを解明し続けてきた著者は、何よりも探究することの楽しさを軽やかに語る。 評者は著者とほぼ同世

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  • 『まんが訳 酒呑童子絵巻』 | 青い日記帳 

    筑摩書房より刊行となった『まんが訳 酒呑童子絵巻』を読んでみました。 『まんが訳 酒呑童子絵巻』 (ちくま新書) 大塚 英志 (編集), 山 忠宏 (編集) 絵と詞書(文章)で、物語、説話、伝記、社寺の縁起などを紹介する絵巻物。日美術鑑賞の上で欠かせない美術様式のひとつです。 展覧会広報などで「絵巻は漫画のルーツだ!」なんて喧伝されていることがあります。普段からそれはどうなのかな〜と疑問に感じていましたが、『まんが訳 酒呑童子絵巻』を読んでそのモヤモヤが解消されました。 『酒天童子絵巻』、『道成寺縁起』、『土蜘蛛草子』のメジャーな絵巻物がこので取り上げられています。横幅が何メートルもある絵巻ものをどうやって新書に納めたのでしょう? その答えを知る手掛かりがタイトルにある「まんが訳」です。 「酒吞童子絵巻」を参考に見ていきましょう。因みに底となったのは国際日文化研究センター(京都市

  • 『SS先史遺産研究所アーネンエルベ:ナチスのアーリア帝国構想と狂気の学術』読売新聞書評 - leeswijzer: een nieuwe leeszaal van dagboek

    ミヒャエル・H・カーター[森貴史監訳|北原博・溝井裕一・横道誠・舩津景子・福永耕人訳] (2020年2月29日刊行,ヒカルランド,東京, 797 pp., 体価格9,000円, ISBN:978-4-86471-827-1 → 目次|版元ページ) 読売新聞大評が公開された:三中信宏「ナチスを支えた科学者 —— SS先史遺産研究所アーネンエルベ」(2020年5月3日掲載|2020年5月11日公開)※書は厚さ800ページで9000円.挑戦的な価格設定ではあるがけっして高くはないだろう. ナチスを支えた科学者 書を手に取ったのは何かの因縁だろう。以前、第二次世界大戦中の進化生物学について調べる機会があったとき、英語圏とほぼ同じ1940年代にドイツ語圏での進化理論の総合を成し遂げた中心人物である人類学者ゲルハルト・ヘーベラーやアーリア人種の優越性を実証しようとした植物遺伝学者ハインツ・ブリュ

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  • シュペーア『第三帝国の神殿にて/ナチス軍需相の証言』:これほど我田引水の自分だけいい子チャン回想録があるとは愕然。 - 山形浩生の「経済のトリセツ」

    Executive Summary ナチス軍需相アルベルト・シュペーアの回想記『第三帝国の神殿にて/ナチス軍需相の証言』は、前半のヒトラーの建築/ベルリン計画マニアぶりなどおもしろいところもあるが、その後はひたすら、自分が常に正しく冷静で状況を把握し合理的に考え、他のバカどもを蹴散らしてすべて自分だけが正しいことを勇敢にヒトラーにも進言し、しかもホロコーストについては一切知りませんでした、という我田引水で自分一人をいい子チャンに描こうとする作為があまりに露骨。みんながこれを真に受けたのが信じがたい。その後、このいわゆるシュペーア神話はほぼ完全に否定されていて、彼もホロコーストの中心人物だったことが明らかになっている。 文 第三帝国の神殿にて〈上〉ナチス軍需相の証言 (中公文庫―BIBLIO20世紀) 作者:アルベルト シュペーア中央公論新社Amazon トゥーズ『ナチス 破壊の経済』を訳

    シュペーア『第三帝国の神殿にて/ナチス軍需相の証言』:これほど我田引水の自分だけいい子チャン回想録があるとは愕然。 - 山形浩生の「経済のトリセツ」
  • Tooze『CRASHED』: アメリカ一極が終わって……次がない…… - 山形浩生の「経済のトリセツ」

    Crashed: How a Decade of Financial Crises Changed the World (English Edition) 作者:Tooze, Adam発売日: 2018/08/07メディア: Kindle版 うーん。 まずは歴史認識の簡単なおさらい。世界が第一次世界大戦前は、金位制をもとにしたヨーロッパ覇権みたいなものの下にあり、その中でイギリスの産業貿易的な優位性から、ポンドスターリング位みたいなものの下にあった。でも特に第二次世界大戦を経てそれが完全に変わった。戦費のない欧州諸国に対してアメリカがばんばん物資を送ったことで、その支払いもあって世界はドル位制となり、ブレトンウッズ会議で、ドルをトップにしたヒエラルキーが確立しました、というのは揺るぎない事実だ。 アダム・トゥーズ『ナチス 破壊の経済』は、ナチスドイツをそのアメリカ/ドル覇権に対するヨ

    Tooze『CRASHED』: アメリカ一極が終わって……次がない…… - 山形浩生の「経済のトリセツ」
  • 「新型コロナ 読書対談(上・下)」読売新聞 - leeswijzer: een nieuwe leeszaal van dagboek

    読売新聞「新型コロナ 読書対談<上> 進化生物学者 三中信宏さん ×政治学者 苅部直さん」(2020年4月12日) 読売新聞「新型コロナ 読書対談<下> 進化生物学者 三中信宏さん ×政治学者 苅部直さん」(2020年4月19日) 読書委員による新型コロナウィルス読書案内.対談者がふたりともマスク姿で撮られるとは前代未聞なり.ワタクシがこの対談(前編)で取り上げた一冊目は,パンデミックの古典:リチャード・プレストン[高見浩訳]『ホット・ゾーン(上・下)』(1994年,飛鳥新社).全世界に蔓延したエボラ出血熱との息詰まる攻防戦は,パンデミックが繰り返し人間社会に襲来したエピソードのひとつ.二冊目は緊急重版された:アルフレッド・W・クロスビー[西村秀一訳]『史上最悪のインフルエンザ:忘れられたパンデミック』(2004年1月16日刊行,みすず書房,東京, 420 + lv pp., 体価格3

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  • 『下級国民A』格差社会が生み落とすもの、美しい国の不都合な真実 - HONZ

    書は62歳で「住所不定無職」の新人作家として鮮烈なデビューを果たした作家、赤松利市が経験した、東日大震災の復興事業に関するルポルタージュだ。 著者、赤松は35歳で起業し、一時は年収2000万円を超えていた。しかし、ある事情により会社は倒産。以後、厳しい生活を強いられる。 そんな折、東日大震災が発生。土建業を営む知人の社長から相談を受ける。震災後の復興バブルに乗るべく専務である息子を東北に派遣するので、「営業部長」となって同行してほしい、儲けが出れば半分は赤松の取り分にするという内容だ。土木業は未経験だが、儲けを出せば利益の半分を手にできる。人生逆転のチャンスだ。そう思い仕事を引き受ける。 だが、そのもくろみはすぐに崩れさる。復興バブルに便乗するべく東北に集った零細企業たちが、大手ゼネコンのように現場全体を請け負うことは不可能だ。零細企業は、大手が請け負った現場に作業員を派遣する、人工

    『下級国民A』格差社会が生み落とすもの、美しい国の不都合な真実 - HONZ
  • 『確率と哲学』読売新聞書評 - leeswijzer: een nieuwe leeszaal van dagboek

    ティモシー・チルダーズ[宮部賢志監訳|芦屋雄高訳] (2020年1月30日刊行,九夏社,東京, 325 pp., 体価格3,200円, ISBN:978-4-909240-03-3 → 目次|版元ページ) 読売新聞大評が公開された:三中信宏「確からしさとは何か? —— 確率と哲学 ティモシー・チルダーズ著」(2020年3月8日掲載|2020年3月16日公開): 確からしさとは何か? 世の中には起こるかどうかが不確実なできごとがたくさんある。その確からしさの程度は「確率」という数値で与えられる。たとえば、硬貨を投げたとき表が出る「確率」とかサイコロを振って出る目の「確率」の計算のやり方は学校の授業で習うことがあるだろう。この確率の考え方は日常にも深く入り込んでいる。天気予報を見てその日の「降水確率」が高ければ傘を持って出かけた方がいいだろう。日に住んでいれば巨大地震の「発生確率」が気にな

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  • 『利己的遺伝子の小革命:1970-90年代 日本生態学事情』読売新聞書評 - leeswijzer: een nieuwe leeszaal van dagboek

    岸由二 (2019年11月18日刊行,八坂書房,東京, 278 pp., 体価格3,500円, ISBN:978-4-89694-174-6 → 目次|版元ページ) 読売新聞大評が公開された:三中信宏「現代生態学の〝戦記〟— 利己的遺伝子の小革命 岸由二著 八坂書房」(2020年2月23日掲載|2020年3月2日公開): 現代生態学の〝戦記〟 地道な研究の蓄積は科学を推進する。しかし、実験観察とデータ収集だけがすべてではない。科学者個人あるいは研究者コミュニティーがたどってきた時代背景のなかで、全体を覆う空気のような理念や教義や政治的信条が長年にわたって科学に影響を及ぼすことがある。書は、1970~90年代の日の生態学者たちが、E・O・ウィルソンの「社会生物学」、R・ドーキンスの「利己的遺伝子」、W・D・ハミルトンの「包括適応度」などのキーワードに象徴される新たな学問的思潮(著者は「

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  • 『土とワイン』読売新聞書評 - leeswijzer: een nieuwe leeszaal van dagboek

    アリス・ファイアリング,スカリーヌ・ルペルティエ[小口高・鹿取みゆき(監修)|村松静枝訳] (2019年12月28日刊行,エクスナレッジ,東京, 471 pp., 体価格2,400円, ISBN:978-4-7678-2651-6 → 目次|版元ページ) 読売新聞大評が公開された:三中信宏「ワインづくりの地質学」(2020年2月16日掲載|2020年2月25日公開): ワインづくりの地質学 ワイン醸造にまつわる“テロワール”という不思議なことばがある。ワイン産地の気候・標高・土壌などの環境条件はもちろん、土地ごとの文化や人間社会まで含むとらえどころのない概念で、あるにはテロワールとは「地霊(ゲニウス・ロキ)みたいなもの」と書かれていた。要するに、正体はよくわからないが、その土地のワイン造りを強力に支配するものが潜んでいるという考えだ。 書の著者はワインの品質を左右するテロワールはぶど

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  • 『青狐の島:世界の果てをめざしたベーリングと史上最大の科学探検隊』感想 - leeswijzer: een nieuwe leeszaal van dagboek

    スティーブン・R・バウン[小林政子訳] (2020年1月24日刊行,国書刊行会,東京, 291 pp., 体価格3,200円, ISBN:978-4-336-06386-1 → 目次|版元ページ) さて,書の主人公っていったい誰だろうか? 歴史と地名に名を残したヴィトゥス・ベーリング? そうではない? 確かに,18世紀前半にサンクトペテルブルクの威光のもとに莫大な資金と膨大な人力を投入して北太平洋探検隊を編成したのはベーリングの功績かもしれない.しかし,探検踏査中はベーリングはほとんど病床に臥せっていたみたいで,文中でも影がどんどん薄くなっていく.ベーリングに代わって存在感をしだいに増していくのは,第二次カムチャツカ探検に同行した博物学者・医者のゲオルク・シュテラー —— 絶滅したステラーカイギュウの発見者.書の後半ではこのシュテラーがベーリング亡き後の探検隊のロシア生還に大きな役

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  • 『マツタケ:不確定な時代を生きる術』読売新聞書評 - leeswijzer: een nieuwe leeszaal van dagboek

    アナ・チン[赤嶺淳訳] (2019年9月17日刊行,みすず書房,東京, xiv+441+xxiv pp., 体価格4,500円, ISBN:978-4-622-08831-8 → 目次|版元ページ). 読売新聞大評が公開されました:三中信宏「変幻自在のネットワーク —— マツタケ 不確定な時代を生きる術 アナ・チン著」(2020年2月2日掲載|2020年2月10日公開) 変幻自在のネットワーク 『マツタケ』というメインタイトルと『南方熊楠菌類図譜』風のカバージャケット図柄だけを見て手に取った読者の多くはきっと面らうだろう。書は一言でいえば「マツタケを主題とする文化人類学的変奏曲集」だ。ライトモティーフとしての“マツタケ”はさまざまな姿かたちをとって変幻自在の演技を見せる。予定調和的な筋書きや結末はいっさいなく、読み手のバックグラウンドによって読後感が大きく異なるかもしれない不思議な

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  • 『アリストテレス:生物学の創造[上・下]』読売新聞書評と読書メモ - leeswijzer: een nieuwe leeszaal van dagboek

    アルマン・マリー・ルロワ[森夏樹訳] 『アリストテレス 生物学の創造[上]』(2019年9月17日刊行,みすず書房,東京, viii, pp. 1-291, 63, 体価格3,800円, ISBN:978-4-622-08834-9 → 目次|版元ページ) 『アリストテレス 生物学の創造[下]』(2019年9月17日刊行,みすず書房,東京, iv, pp. 293-586, 35, 体価格3,800円, ISBN:978-4-622-08835-6 → 目次|版元ページ) 読売新聞大評が掲載された:三中信宏「よみがえる哲人の業績 —— アリストテレス 生物学の創造 上・下…アルマン・マリー・ルロワ著」(2020年1月19日掲載|2020年1月27日公開) よみがえる哲人の業績 生物学の歴史をさかのぼれば、アリストテレスにたどりつく。しかし、「アリストテレス以来2000年の歴史をもつ生物

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  • 『ベトナムの大地にゴングが響く』読売新聞書評 - leeswijzer: een nieuwe leeszaal van dagboek

    柳沢英輔 (2019年11月1日刊行,灯光舎,京都, x+311+6 pp., 体価格2,700円, ISBN:978-4-909992-00-0 → 目次|版元ページ|著者サイト) 読売新聞小評が掲載された:「ベトナムの大地にゴングが響く…柳沢英輔著」(2020年1月12日掲載|2020年1月20日公開)※ベトナムのゴングセットはトゥーランドット姫を呼び寄せる. ベトナム中部高原のゴング音楽文化に関する新刊。紀元前から継承されてきた金属打楽器のゴングは葬礼儀式など先住民族の歴史に深く根ざしている。さまざまな音程と形状をもつゴングセットの製造・流通から演奏様式まで、著者は現地調査を通じて明らかにする。さらに楽器としてのゴングの音響特性・演奏様式・チューニング技法に関する音楽学的な考察をリンク動画によって示した点は書の大きな魅力だ。ベトナム古来のゴング音楽の息吹が文字と音源と映像の三つ巴

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  • 『在野研究ビギナーズ:勝手にはじめる研究生活』読売新聞書評 - leeswijzer: een nieuwe leeszaal van dagboek

    荒木優太(編著)(2019年9月1日刊行,明石書店,東京, 286 pp., 体価格1,800円, ISBN:978-4-7503-4885-8 → 目次|版元ページ|特設ページ) 読売新聞の小評が公開された:三中信宏「在野研究ビギナーズ 勝手にはじめる研究生活…荒木優太編著」(2019年12月1日掲載|2019年12月9日公開) 研究者といえば、大学や研究機関などに所属し、“職業研究者”として給料をもらっていると思われがちだ。しかし、書の「在野研究者」とは、他の仕事によって生計を立てながら、それと並行して研究を続ける人々を指している。 書に寄稿している計15名ははっきり言えば「在野研究プロフェッショナル」たちである。その彼らがこれから歩みだそうとする「在野研究ビギナー」たちを念頭に編まれた書は章それぞれに野心的であり、同時に現代社会の中で研究とはいかなる営為なのかを鋭く問いかけて

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  • 『大英自然史博物館 珍鳥標本盗難事件:なぜ美しい羽は狙われたのか』読売新聞書評 - leeswijzer: een nieuwe leeszaal van dagboek

    カーク・ウォレス・ジョンソン[矢野真千子訳] (2019年8月10日刊行,化学同人,京都, 381 pp., 体価格2,800円, ISBN:9784759820133 → 目次|版元ページ) 読売新聞大評が紙面掲載された:三中信宏「盗まれた羽根の行方 —— 大英自然史博物館 珍鳥標盗難事件…カーク・ウォレス・ジョンソン著 化学同人 2800円」(2019年11月17日掲載|2019年11月25日公開). 盗まれた羽根の行方 書は稀有の盗難事件を取り上げたノンフィクションだ。舞台はロンドン郊外のトリングにある鳥類コレクションを集めた大英自然史博物館分館。盗難犯エドウィン・リストは、真夜中にこのトリング博物館に侵入し、数々の貴重な鳥類標を標庫の引き出しから盗み出した。以前、評者はある博物館のバックヤードで鳥の「仮剥製標」を見せてもらったことがある。展示室で一般公開される「剥製標

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  • 『生きもの民俗誌』読売新聞書評 - leeswijzer: een nieuwe leeszaal van dagboek

    寛一 (2019年7月30日刊行,昭和堂,京都, xviii+666+xxiii pp., 体価格6,500円, ISBN:9784812218235 → 目次|版元ページ) 読売新聞大評が公開されました:三中信宏「膨大な動物伝承に光 —— 生きもの民俗誌…野寛一著」(2019年11月3日掲載|2019年11月11日公開) 膨大な動物伝承に光 評者は第2次世界大戦中に長野で出版された柳田國男・倉田一郎著『分類山村語彙』(信濃教育會、1941年)という民俗学の語彙集を手にしたことがある。昭和初期の山村生活を語るさまざまな語彙の背後には、今はもう失われた山々の自然環境とそこに棲息した動植物の民俗世界が広がっていた。民俗学は地に根ざしたローカルな知識の集積に光を当てる。とりわけ、動植物に関わる民俗は、ある地域に生きる人間と生きものたちの間に永続的で密接な関係があったことを如実に示す。

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  • Lucy Dacus: 2019 EP

  • Have a Nice Life: Sea of Worry

    Nean
    Nean 2019/11/15
    7.4、もちっと高くてもよくないですかね。