一柳廣孝 (2020年3月23日刊行,国書刊行会,東京, 360+XIX pp., 本体価格3,600円, ISBN:978-4-336-06577-3 → 版元ページ) 読売新聞小評が公開された:三中信宏「怪異の表象空間 一柳廣孝著」(2020年6月21日掲載|2020年6月29日公開)※一柳廣孝『怪異の表象空間:メディア・オカルト・サブカルチャー』(2020年3月,国書刊行会).真の “怪異” は人の心の中にある. “怪異”ということばは私たちの心をざわりと逆なでする。そんなのは非科学的な迷信と言い捨てたい読者はぜひ本書を手に取ろう。文明開化したはずの明治時代になっても奇談怪談は大流行し、さまざまな心霊術・催眠術・霊術がときには科学の看板を掲げて民衆を取り込もうとした。 社会現象としての“怪異”は今なおとぎれない。第二次世界大戦後のオカルト・超能力ブームは、つのだじろうの怪奇漫画『うし