タグ

ブックマーク / pooneil.sakura.ne.jp (3)

  • pooneilの脳科学論文コメント: 「お話としての説明」と「科学としての説明」という対比

    ■ 「お話としての説明」と「科学としての説明」という対比 Per BakのPNAS1995 Complexity, contingency, and criticalityの初めのほうを読んでた。History vs Scienceという対比があってなるほどと思った。 History(=進化とかそういった一回性の現象)にはnarrative accountつまり物語的なイベントの連鎖としての説明が行われる。ここでは砂山モデルで戯画的に説明されているが、砂山のシミュレーションで大きな雪崩が起きるとき、それはnarrative accountでは、「いくつかの悪い偶然が重なって予想外に大きい雪崩が起きた」といった説明がされる。 しかし物理学的説明からすれば「それはSOCであって、そのような大きな雪崩はpower lawからすればなにか特別なところがあるわけではない」ということになる。(因果的な

    Nihonjin
    Nihonjin 2012/03/17
    「けっきょくブラックスワンの特徴として挙げられる「あとから後付けでいくらでも説明できてしまう」という部分はたとえ科学的な言葉を使った説明だったとしてもnarrative accountでしかない」
  • pooneilの脳科学論文コメント: 「身体性」ってなんすか?

    ■ 「身体性」ってなんすか? 今度の生理研研究会は「身体性」がテーマなんだけど、ところで「身体性」っていったいなによ?って話になった。たしかに「社会性」とか「動機付け」とかよりもわかりにくいかも。もっと広くアピールして、ポスター応募増やすためにどうすればいいか考えてみる。 なんか説明を書いてみればいいのだろうか。「定義」とか言い出すとややこしくなるので、例示的に書いてみる。 "Embodied cognition"(wikipediaそれからInternet Encyclopedia of Philosophyに説明あり)の訳として言えば、「物理的制約の下でどのように認知が可能になるのかを考える立場」とかそんな言い方になるだろう。かっこつけて「ぼくら人間が空を飛べないので鳥とは違ったように世界が切り取られる」とか言ってみたりする。これは認知側からの言い方で。 行動側から言うならば、運動制御

    Nihonjin
    Nihonjin 2012/03/17
  • pooneilの脳科学論文コメント: 総説 長期記憶の脳内メカニズム

    ■ 総説 長期記憶の脳内メカニズム ずいぶん前の話になるのだけれど、大学院講義で「長期記憶」について担当したことがあって、そのときにneurologyについてかなり調べ物をしました。(「大学院講義「記憶の脳内機構」」のスレッド参照) そのときはこれを再構成してweb講義でも作ろうとか言ってたんですけど、けっきょく放置してしまいました。今回別件で長期記憶の総説を書くことになったので、そのときのネタを元にまとめを作ることにしました。編集部の人に許可を得たので原稿を公開しときます。ここから: はじめに この項では長期記憶のうち、宣言的記憶の脳内メカニズムに関する知見をまとめる。宣言的記憶は大脳皮質の内側側頭葉記憶システムによって処理されていると考えられている。このシステムは海馬も含むので、海馬が関わっている事項についても言及する。 長期記憶の神経システム 1. 長期記憶の分類 長期記憶は宣言的記

    Nihonjin
    Nihonjin 2012/03/17
  • 1