全国一の米生産量を誇る新潟でも、農業従事者の数は20年で半減した。少ない人数で多くの農地を引き受ける現代の農家に必要な管理システム「アグリノート」を開発。農業用ドローンやセンサー付き農機などのデータと組み合わせ、未来の農業を支える。 主食である米の作付面積・収穫量は、全国1位、日本の食を支えてきた農業県・新潟。そこでも、農業就業人口は1995年から2015年の間に半減した。耕地面積もじわじわと減少しているが、こちらは半減するほどではない。これが意味するのは、個々の農家の大規模化だ。しかし、耕地の集約が計画的に進んだわけではなく、地域に分散するあちこちの田畑を耕作する状態になっている。 個々の農地の状況をICTで管理 ウォーターセル(新潟市)は、このような複数の田畑を抱え、管理しなければならない農家・農業法人向けに、営農支援システム「アグリノート」を開発・運営している企業だ。設立は2011年