日本の科学成果発表の水準はこの10年間で低下し他の科学先進国の後れを取っているー。英科学誌「ネイチャー」を出版する「シュプリンガー・ネイチャー」が日本の科学研究の現状を分析した特集「ネイチャー・インデックス2017」を23日発行した。発表論文数などを分析し「政府主導の新たな取り組みによってこの低下傾向を逆転できなければ世界の科学界でのエリートの座を追われる」と指摘している。 特集はネイチャーや米科学誌サイエンスなど世界の研究者2,800人が選定した信頼度の高い上位68学術誌に掲載された論文を分析した結果まとめられた。それによると、2016年の日本の論文の数は12年と比べて8.3%減少し、調査対象論文に占める日本からの論文の割合も6%下落していた。これらについて特集は「中国(科学界)の急速な成長の影響により米国などの科学先進国が占める割合は相対的に低下しているが日本からの論文発表は(割合だけ