地球が含まれる天の川銀河の外で生まれた惑星が初めて発見された。赤色巨星を周回しているという。太陽系外の惑星は1990年代半ば以降次々と発見されているが、これまでに見つかった500近い系外惑星はすべて天の川銀河で誕生したものだった。 HIP 13044bと名づけられたこの惑星は、天の川銀河の周囲をとりまく恒星のストリームの中で見つかった。このストリームは、かつて天の川銀河を周回していた矮小銀河の残骸と考えられている。この矮小銀河は命名されていないが、約60億年前、天の川銀河はこの矮小銀河と衝突し、そのほとんどを吸収した。その時の痕跡として残った星が、現在は時速約100万キロ以上という猛スピードで天の川銀河の周りを移動している。 研究を率いたドイツ、マックス・プランク天文学研究所の天文学者ジョニー・セティアワン氏は、発見された惑星は「矮小銀河が天の川銀河に吸収される以前に形成された可能性が
撮影映像は4時間30分=停船場面も、漁船衝突−国会にリスト提出・海保 時事通信 11月19日(金)19時22分配信 沖縄・尖閣諸島沖の中国漁船衝突事件で、石垣海上保安部(沖縄県石垣市)がもともと撮影した映像は4本で、計約4時間36分だったことが19日、分かった。海上保安庁が、所持していた同事件関連の映像について参院予算委員会理事会にリストを提出した。 逃走する漁船を停船させた場面の映像も含まれており、映像全体を国会に提出するよう要求が強まる可能性がある。 リストなどによると、映像は同保安部の巡視船「よなくに」「みずき」「はてるま」の3隻が撮影した。 よなくにの映像は、漁船が日本の領海内で操業している状況の約16分間、よなくにに衝突する約13分前から衝突後にかけての約29分間の2本だった。 みずきは、漁船のみずき衝突の約2分前から衝突、逃走を経て停船させた後までの約2時間12分間。は
食事の量を減らさなくても体重の増加を抑える「肥満防止薬」を合成することに、米ジョンズホプキンス大などのチームが成功した。成果は18日付米サイエンス誌に掲載された。 チームは、人間や動物の中枢神経に作用して強い食欲を引き起こし、肥満をもたらすホルモン「グレリン」に着目。グレリンは特定の酵素の助けが必要なことから、この酵素を邪魔する物質を合成した。 この物質を注射したマウスと、しないマウスに高脂肪のエサを与えた体重を比較した。食べる量は変わらないのに、注射したマウスの約1か月後の体重増加は10%以内にとどまったのに対し、投与しないマウスは、20%程度体重が増えた。 合成した物質は食欲を抑えるのではなく、糖などの代謝能力を高めていた。摂取したエネルギーを消費して、体重増を抑えているらしい。
日本の理化学研究所など8か国の国際研究チームは、宇宙創成の際にできたとされる「反物質」の一種、反水素原子を瓶の中に閉じこめることに初めて成功した。 18日の英科学誌「ネイチャー」電子版に発表する。 研究チームは、欧州合同原子核研究機関(CERN)の装置を活用。加速器で作った反陽子と陽電子を特殊な瓶に入れて、磁場の中に閉じこめ、電気的な力でゆっくりかきまぜることで反陽子と陽電子1個ずつを結びつけ、反水素原子を生成。余った反陽子と陽電子を取り除き、反水素原子だけを瓶の中に封じ込めた。実験後の計測では、計38個の反水素原子が0・2秒間存在したことを確認した。 反物質は、ダン・ブラウンの小説「天使と悪魔」で、ごく微量でも大規模な爆発を起こす爆弾の材料として登場するが、今回の手法では短時間に消滅してしまい、爆弾に使える量をためるのは不可能という。
「はやぶさ」のカプセル内の微粒子の大半が、小惑星「イトカワ」のものと確認され、笑顔で会見する川口淳一郎JAXA教授=東京・霞が関の文部科学省で2010年11月16日午前10時3分、久保玲撮影 7年間、計60億キロに及ぶ前人未到の旅に挑んだ小惑星探査機「はやぶさ」が、人類の宝ともいえる大きな「土産」を持ち帰っていたことが16日明らかになった。プロジェクトを率いた川口淳一郎・宇宙航空研究開発機構(JAXA)教授は「胸がいっぱい」と声を震わせ、関係者は称賛した。「500点満点」の成果を元に、今後は世界中の科学者が太陽系の誕生の秘密に迫る。【八田浩輔、足立旬子】 【はやぶさ歴史的快挙】カプセル内で確認された「イトカワの微粒子」顕微鏡写真 「帰ってきただけでも夢のよう。夢を超えたことで、どう表現してよいか分からない。点数はない。付けたくない」と川口さんは語った。03年の打ち上げ当時、はやぶさが数
輪の形をした分子と輪にぴったり収まる形の分子でそれぞれミリ単位のゼリー状ゲルを作り、分子同士の強い吸引力を利用して接着させることに、大阪大の原田明教授らの研究グループが成功した。人間の体を構成するたんぱく質や糖などの有機化合物は、特定の分子を見分けて結合したり、離れたりして機能しているが、ゲルの使用で分子の世界で起きていることを肉眼で観察できただけでなく、医療への応用も期待できるという。 英科学誌ネイチャー・ケミストリー電子版に15日、発表した。分子の輪は1ナノメートル(ナノは10億分の1)以下だが、緊密に接着し想定されるほとんどの負荷に耐えられるという。分離した細胞の結合や修復、がん細胞などが成長するのを阻止する目的で応用できる可能性がある。 【関連記事】 ヒトの皮膚から血液細胞=iPS経由せず直接転換-12年にも臨床試験・加大学 細胞の運送屋は渋滞知らず?=たんぱく質の「歩き
【シンガポール=宮野弘之】ミャンマーからの情報によると、同国の民主化運動指導者アウン・サン・スー・チーさん(65)が13日、7年半ぶりに自宅軟禁から解放された。同日午後5時(日本時間同7時半)すぎ、スー・チーさんの自宅に軍政当局の車が入り、その後、自宅前に設置されたバリケードが撤去された。集まっていた支持者は自宅の敷地内に入った。ただ、軍政は外国メディアの取材は認めておらず、軟禁解除後もスー・チーさんの自由な政治活動を制限する可能性は残されている。 ヤンゴンのインヤ湖のほとりにあるスー・チーさんの自宅周辺には幾重にもバリケードが設置されていたため、支持者らは近くの旧国民民主連盟(NLD)本部前から、自宅に通じる道路周辺に集まり、解放の知らせを待った。同日夕、バリケードが撤去されると数百人の支持者らが喜びの声を上げながら、自宅の敷地内に殺到したという。 軍政が今回、予定通り解放を決めたの
「真実」を「見る権利」? =映像タイトルに意図反映―ビデオ流出、海上保安官 時事通信 11月13日(土)4時50分配信 尖閣諸島沖の中国漁船衝突をめぐるビデオ映像流出事件で、動画サイトに投稿された計約44分の映像は、6本に分割された上、それぞれタイトルが付けられていた。「本当の尖閣」が2本、ほかは「尖閣の真実」「尖閣侵略の真実」「日本の尖閣」「どうなる尖閣」で、6本中4本に「本当」か「真実」という言葉が使われた。 映像には、生々しい衝突の瞬間と逃走シーンだけでなく、衝突前に警告を無視するかのように漁や航行を続ける漁船の様子も約29分含まれ、全体の3分の2を占めていた。 「この映像を国民は見る権利がある」「闇から闇に葬られてしまうのではないか」。投稿を告白した海上保安官(43)は、捜査当局の事情聴取やこれに先立つテレビ局の取材にこう述べたという。長時間に及ぶ映像の投稿には事件の全容を知ら
時事通信社が5〜8日に実施した11月の世論調査によると、菅内閣の支持率は前月比11.4ポイント減の27.8%に急落、6月の菅内閣発足後最低となった。不支持率は同12.6ポイント増の51.8%だった。政党支持率も、民主党16.2%、自民党16.5%となり、2009年9月の政権交代後、民主党は初めて自民党に逆転された。 内閣や民主党の支持率下落の背景には、尖閣諸島沖の中国漁船衝突事件や、メドベージェフ・ロシア大統領の北方領土訪問をめぐる政府の対応への不満があるとみられる。小沢一郎民主党元代表の国会招致問題で菅直人首相らが指導力を発揮していないことも影響したようだ。 調査は、全国の成年男女2000人を対象に個別面接方式で行った。回収率は65.3%。 内閣を支持する理由は、「他に適当な人がいない」12.2%、「首相を信頼する」6.2%、「だれでも同じ」5.1%などの順。不支持の理由では、「期
尖閣諸島沖の中国漁船衝突を巡る映像流出事件で、主任航海士の男性海上保安官(43)が乗船していた神戸海上保安部(神戸市)所属の巡視艇「うらなみ」の船内の共用パソコンから、外部の記憶媒体に映像データが出力された形跡が見つかったことが11日、捜査関係者への取材で分かった。 主任航海士は警視庁などの調べに対し、「船内の共用パソコンから映像を入手した」と供述しており、分析結果と符合している。このため、警視庁は主任航海士が単独で情報を入手し、神戸市内の漫画喫茶から流出させた可能性が強まったとみて調べている。 別の海保職員も警視庁の調べに対し、主任航海士と同様に「うらなみ」の船内で同じ映像を見ることができたと証言していることも判明。こうした映像は現在、すべて消去されているという。海上保安庁はこれまで、映像は石垣海上保安部(沖縄県)で保管され、同海保の関係者だけが閲覧できたとしてきたが、この説明と矛盾
沖縄・尖閣諸島沖の中国漁船衝突をめぐる映像流出事件は、流出を認めた神戸海上保安部の海上保安官(43)が「映像は職場で見ることができた」と“証言”したことで、映像の流出範囲は石垣海上保安部(沖縄県石垣市)などに限定されていたとする従来の見方が揺らいでいる。中国人船長の釈放で映像公開の声が高まるまでの間、映像を厳密に取り扱う意識が海上保安庁の全職員にまで浸透していたかは疑問で、同庁内のイントラネットを通じて「拡散」した恐れも浮上している。 事件後、海上保安庁は石垣海保に職員を派遣。内部調査の結果、映像は捜査資料として那覇地検に提出した十数本の映像のうちの1本と同じだと断定するとともに、流出は石垣海保を中心とした限定的なものと判断し、他管区への調査は行わないまま刑事告発に踏み切った。 しかし、「自分がやった」と10日に名乗り出た海上保安官は、自らが所属する第5管区海上保安本部で映像を見たと話
2分間まったく音が入っていないシングル「2 Minute Silence」が人気をよんでいる。同シングルは、復員軍人を称えたリメンバランス・デー(11月11日)を記念し、英国の現役および退役軍人を支援するチャリティ団体The Royal British Legionがリリースしたもの。iTunesなどで好評なセールスを上げているという。 ◆「2 Minute Silence」ティーザー映像 売り上げが寄付されるだけでなく、もし同トラックがチャート入りすれば、チャートを紹介するテレビやラジオ番組では必然的に“2分間の沈黙=黙祷”の時間が取られることになる。これが、シングルをリリースした1番の目的だ。 1ポンド(約130円)を払って同シングルをダウンロードすると、なにも音が入っていない(正確にはちょっとした雑音の入った)mp3ファイルと2分間のビデオ(mp4ファイル)が入手できる。これに
ビデオ映像流出事件で、映像は第11管区海上保安本部以外の複数の管区でも閲覧できる状態にあったことが捜査関係者への取材で分かった。警視庁捜査1課の取り調べに映像投稿を認めた海上保安官(43)が所属する第5管区海上保安本部でも閲覧でき、保安官は容易に映像を入手できた可能性がある。捜査1課は、具体的な入手方法について追及する。 捜査関係者によると、映像は衝突事件が発生した9月、11管から海上保安庁本庁を経て、5管を含む複数の管区に渡っていたという。保安官は読売テレビの取材に「ほぼすべての海上保安官が見られる状況にあった」と話したとされるが、全管区には行き渡っていなかった模様だ。 海上保安庁はこれまで、11管の石垣海上保安部が那覇地検に提出した十数本の映像資料の一つと説明していた。このため内部調査の対象を11管の職員らに絞ってきた。だが複数管区に映像が拡散していたとすれば、国会などでの海保側の
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