はじめに Swift 5からはResultという他のプログラム言語では主にEitherとしても知られている型が入った。しかしiOSプログラミングをはじめてみると複数のエラーを同時に集めてきてUIに表示するという必要を感じるようになった。そこでNonEmptyListというデータ構造を使ってエラーを複数蓄積できるようなResultであるResultNelを開発した。この記事の前半ではまずこのResultNelについて解説する。 またiOSプログラミングではUIの作成が必要になる。UI用のフレームワークであるSwiftUIを利用して画面を作る場合、Viewというプロトコルを適合した型の値がたとえばテキストや画像といった1つのUIパーツを表現しており、これを束ねて画面全体を構成していくことになる。SwiftUIはSwift 5.1から入ったOpaque Result Typeを使って返り値の型を