「公立校」「私立校」の違いをご存知だろうか。 地方出身の自分などは、「私立は公立に行けない人が行くところ」とか「お金持ちが行くところ」と聞いて育ってきた。 高校も、地方の進学校ではほぼ自動的に9割方が「国立文系コース」「国立理系コース」に振り分けられた。 だが、大学で上京し、自分が親になって、取材で私立校を訪ねる機会を得て、そうしたイメージが「誤解」と「偏見」だらけだったことを初めて知った。 私立校に対する誤解・偏見にどんなものがあるのか。また、なぜ生まれたのか。東京私学中学高等学校協会常任理事で、東京私学教育研究所所長の清水哲雄先生に伺った。 ●「私立校はお金持ちが行くところ」という誤解と偏見 「2012年度の高校卒業生の割合を見ると、全国では約30%が私立で、70%が公立です。東京では私立の割合が多く、約56%が私立なんですよ。また、公立校は『タダ』というイメージを持たれがちですが、そ