第 32章kdump何らかの原因によって Linux カーネルが判断のできない状況に陥ると panic() 関数を実行します。この状態がカーネルパニックです。この時点での Linux サーバーのメモリにある内容は、調査解析し原因を特定した上で対策を講じるために重要な情報です。これをカーネルダンプといいます。カーネルダンプの解析には高度な知識が必要となるため、通常はサポートエンジニアへ依頼することになります。システム管理者は、この出力結果を保存しサポートエンジニアに渡すための手段を理解しておく必要があります。Turbolinux 11 Server では、カーネルダンプを採取するためのツールとして非常に柔軟で信頼性の高い kexec-tools パッケージの kdump を採用しています。kdump を使用することでカーネルパニック発生時点のメモリ内容をファイルとして出力することが可能になり