その場で回転したり真横に動けたりする小型電気自動車「Q’mo(キューモ)」が軽自動車のナンバープレートを取得し、10日、初めて公道を走った。車体はレーシングドライバー田嶋伸博さん(64)が会長の「タジマモーターコーポレーション」の研究開発拠点(静岡県磐田市)で作られた。 キューモは、モーターと減速機を一体化してホイールに納めたため、回転軸が要らずタイヤを自由な角度に動かせる。そのためその場で回転したり、横移動したりできるようになった。 この仕組みを開発した「NTN」(大阪市)によると、切り返すことなく縦列駐車できたり、袋小路でもその場で方向転換できたりするという。最高時速は70キロで、1回の充電で約50キロ走れるという。10日に開かれた試乗会では「223(ふじさん)」のナンバープレートを取得した試作車に、関係者から歓声が上がった。 NTNの岡田健治副社長は「もっと様々な使い道があると思う。