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血液型と性格の関連性に科学的根拠はないとする統計学的な解析結果を、九州大の縄田健悟講師(社会心理学)が発表した。 日米の1万人以上を対象にした意識調査のデータを分析した。「A型の人は真面目」「B型は自己中心的」といった血液型による性格診断は、国内で広く信じられているが、就職や人事などで差別される「ブラッドタイプ(血液型)・ハラスメント」の問題も指摘されており、一石を投じそうだ。 研究成果は6月25日に発行された日本心理学会の機関誌「心理学研究」に掲載された。 縄田講師によると、血液型と性格を結びつける考え方は国内では流布しているが、海外ではほとんど知られていない。1970年代に出版された関連本がきっかけで、その後もテレビ番組などで紹介されたことで広がったという。 縄田講師は、経済学分野の研究チームが、2004~05年に日米の1万人以上を対象に、生活上の様々な好き嫌いなどを尋ねた意識調査に、
最近、血液型と性格の関連についての話題をよく見る。たとえば「ヒトメボ」というサイトからエキサイトニュースに紹介された記事。 ■B型の祖先は遊牧民? 世界で共通する血液型と性格の関係(ヒトメボ) - エキサイトニュース 「血液型と性格の分析は日本が最も盛んで、海外ではそこまで主流ではありません。これは、日本ではA・B・O・ABの血液型分布が平均的で調査が容易だったからと考えられます。一方、最近の欧米諸国では、血液型と遺伝子研究などの体質的な因果関係を分析することが行われるようになりました」(血液型人間科学研究センター・市川千枝子さん) (中略) 「これら地域による分布の偏りや、現在世界の遺伝子研究などで分かってきたことを考え合わせ、少しずつ事実をつかんでいます。これらのメカニズムは未だ研究進行中のため、あくまで仮説段階ですが、海外と日本の研究点で一致するのが下記の特徴です」(同) 以下、「O
現在発売中の『週刊ポスト』2013年1月1/11日号の表紙に「人生の9割は血液型で決まる 衝撃の緊急報告書」なる見出しを発見したので立ち読みしたのだが、まるまるこの本のヨイショ記事でした。 【担当編集者からオススメの一言】 血液型とは、心の奥底に覆い隠された魂の暗号コード。 何をやってもイマイチうまくいかないのは、 実は血液型が原因かも……。 本書では、セラピーの現場で絶大な成果を上げている 最新・血液型メソッドを初公開。血液型の特性=「武器」を 使いこなして弱点を強みに変え、 自己実現できるテクニックを血液型別に解説。 人間関係が一瞬で好転するばかりか、ストレスからも解放され、 生きるのがラクになる! 人生が輝きはじめる! 「広告企画なのか?」と思って確認してみたのですが、私の見落としでなければその旨の告知はなし。日本の週刊誌に期待なんてさらさら持ってませんけど、それにしてもこれはひどい
まぁ、こんなもんでえぇんとちゃう?【2010.01.04】携帯からのコメント投稿制限解除しました。《制限していた理由は此方…(-_-メ)⇒『送信防止措置および発信者情報開示』http://amba.to/g7GpRt》 なお迷惑なコメント、読者申請、トラックバック等は此方で公開中。⇒http://amba.to/ig6gAg メジャーな媒体では産経のみが報じている以下のニュース。 この岡野誠氏は「自分の信じる事が正しいと信じたいが為に客観的な判断が出来無い」のではなかろうか? この様な状態は「天然、自然=安全&人工物=危険」信仰、或いは原理主義的宗教、そしてカルト団体でしばしば認められる。この天然自然安全信仰信者は例えば「安部司」氏を筆頭とした怪しげな人物が非常に上手く『自らの商売』に利用しており、社会に対して大きな損害をもたらしている。 人体に害をもたらす事が考えられない放射線レベルで
友人の息子さんが就活の真っ最中だった時、某社の面接で聞かれたそうです。「あなたの血液型は」「ホゥ・・・B型ですか・・・。うちは個人プレーより集団のチームワークが大切なんだけど、うまくやれますか?」だって・・・・。友人は「そんなことを聞く面接官がいる会社なんてやめてしまえ!!と、よほど言いたかったけどそれを飲み込んだよ・・・」と話していました。 今朝の、しんぶん赤旗の学問文化欄の【水曜エッセー】(科学はだれのもの? 総合研究大学院大学教授 池内・了)さんの記事を読んで思わず先の友人の言葉を思い出しました。 多くの方に読んでいただきたいので、要旨を引用します。 今、疑似科学が蔓延しています。疑似科学とは、いかにも科学のような体裁をとっているけど真正の科学ではないもののことで、エセ(ニセ)科学とかトンデモ科学とも呼ばれています。全く荒唐無稽のもの、科学的根拠が気迫であるのに、あたかも真実であるか
前回の「血液型の科学 感想2」での僕の批判に荒があり、それを指摘してくれた人もいましたので、ここではそれを踏まえて再構築してみた批判をします。 前回の批判では、寄生虫博士が梅毒の感染力が一定であるかのように考えているかのように考えて批判をしていました。しかし、そのすぐ後のP154を確認してみたら、ヨウという感染症が流行しているアフリカで梅毒の感染力が弱まったとあります。これを踏まえて考えると、理屈の上ではアメリカ大陸ほど日本で梅毒が強力な淘汰圧として働いていないということも説明可能ですね。これは、きちんと読んでいなかった僕のミスです。 で、これを踏まえてもう一回寄生虫博士の論理を批判してみます。 そもそも、梅毒の起源とされているアメリカ大陸においても、集団によっては結構O型以外の血液型も見受けられるんですね。 アメリカ先住民のABO血液型 O型の頻度が多いと言えど、北アメリカではA型やB型
外来生物問題を主に扱います。ときどきその他のことも。このブログでは基本的に名無しさんは相手にしませんのであしからず。 タイトルそのまま。寄生虫博士は人類学や集団遺伝学が積み上げてきた知見を完全に無視しています。長文の引用になりますがお付き合いください。 P152~153(引用はじめ)>ところで、民族の血液型構成にもっとも大きな影響を与えた感染症は梅毒だと私は考えています。梅毒の感染を受けた民族の血液型分布がどのように変わっていったのか、その変遷を見てみましょう。 梅毒はもともとアメリカ大陸の地方病でした。一四九二年、コロンブス一行がアメリカ大陸からヨーロッパに持ち込んだことによって、梅毒は全世界に拡大しました。ヨーロッパからアフリカへと流行は拡がり、感染はアジアの最東端である日本にも及びました。 梅毒の感染力のスピードは想像を絶するものでした。二十世紀半ばに特効薬であるペニシリンが開発され
外来生物問題を主に扱います。ときどきその他のことも。このブログでは基本的に名無しさんは相手にしませんのであしからず。 ひどい本でした。思いつきを並べただけの根拠のない論理に想像力の欠如。怒りよりも先に呆れがこみ上げてくる本ですので、立ち読みだけで済ませて買わないことをお勧めします。こんな人に印税を落とすなんてそれこそもったいない。 内容について言いますと、この本は血液型性格判断を何とかして科学的に見せようと四苦八苦しています。「~なのです。」と断定することは多々あっても、それの根拠や参考文献を示すことはほとんどしません。まったくもって自分の思いつきを垂れ流すだけの不親切な本です。 血液型性格判断そのものの科学性については、すでに多くの秀逸な記事がweb上にありますのでそちらを見ていただくとして、ここでは人類学とかかわる部分のデタラメを指摘していきます。 P81>クロマニヨン人は食べ物がなく
ある特定の対立遺伝子Aを持つ人は、将来、癌に罹る可能性が高いとしよう。ある人が遺伝子Aを持っているという理由だけで、就職を断られることがあってもよいだろうか?新入社員を採用する際に、遺伝子Aを持っているかどうかを調べることを義務付けている会社があってもよいだろうか?これは、ほとんどの人が、遺伝子差別であり、許容できないと考えるであろう。では、このような遺伝子差別がある社会において、酒の席で「そういや、お前、遺伝子Aは持っているの?」と尋ねることは許容できるか?「私は差別するつもりは毛頭ない」と断った上でなら、遺伝子Aについての雑談を公的な場で発表することは許容できるであろうか? エントリーのタイトルを見たら、私が何を言いたいのか、読者の方々はわかっておられると思う。血液型が性格と強い関連を持つとする仮説は既に否定されているが、よしんば血液型と性格に関連があったとしても、血液型について安易な
長崎大学教育学部数理情報講座の長島雅裕さんが「情報社会と科学」という授業のスライドPDFをアップしているのを発見。Tweetから見つけたので、なんだか、誰が紹介してくださったのかわかんなくなってごめん。 いずれにしても、とてもよい授業だったと思われます。 教育学部で、こういうのをやってくださるのは本当にうれしい。 特に1回目の血液型の回が気合いが入っていると思われます。学生さんたちが、かなり信じているであろうことを粉砕するようなテーマをいきなり持ってきたことで。 非常に感謝。 血液型 http://astro.edu.nagasaki-u.ac.jp/~masa/lecture/pseudoscience/slide091102.pdf マイナスイオン http://astro.edu.nagasaki-u.ac.jp/~masa/lecture/pseudoscience/s
情報社会と科学 11/2, 11/9, 11/16, 11/30 長島雅裕 (長崎大学教育学部) 情報社会とニセ科学 ● 世の中、情報が氾濫しています。 正しい情報、間違った情報、重要な情報、不必要な情報、 玉石混交です。 だまされないために、そして、知らず知らずのうちに、あな たが他人をだますことのないように、情報を吟味する術を 持たなければなりません。 私の担当分では、特に「科学」を装いながら、実は非科学 的な言説ーしかも多くの人が信じてしまっているーを取り 上げます。 2 ● ● ● 予定 ● 11/2(今日) ► 血液型性格判断と「信じる心」 マイナスイオンと企業のモラル 「水からの伝言」と道徳教育 「波動」と波動ビジネス・・・「水商売」、EM、七田式幼児教 育、・・・ ● 11/9 ► ● 11/16 ► ● 11/30 ► 3 血液型性格判断と
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