EMの実用化のメドがついた1980年に実証的なモデルを作るために、大学の公開講座に参加した農家に協力を依頼しました。その結果は予想以上のものでしたが、思ったよりも普及しない現実にぶつかってしまいました。 現実の農家は零細企業の過当競争という状況にあるため、EMで成果を上げても他人に教えないという壁がありました。 また、微生物は目に見えないため、生きているという扱いが困難で、化学肥料や農薬と同じ要領で使用される場合が多く、望ましい結果が得られないことも多々ありました。 数々の試行錯誤の結果、有機物を多めにし、EMの施用回数を増やすと効果が明確に現れるようになりました。結論的に言えば、微生物も生態学的見地から考えると、多勢に無勢の世界です。したがって、土壌の中で常にEMグループが優勢の場合は予想をはるかに超える限界突破現象が現れてきす。 それに対して、たとえEMを施用しても、その量や回数が少な