神戸にゆかりのある映画監督2人がこの2年、国際舞台で大活躍した。神戸を舞台にした「スパイの妻-劇場版-」でベネチア国際映画祭銀獅子賞の黒沢清監督(66)は神戸出身でもある。神戸で撮った「ハッピーアワー」が海外飛躍の第一歩だった濱口竜介監督(43)は「ドライブ・マイ・カー」でカンヌ国際映画祭脚本賞、「偶然と想像」でベルリン国際映画祭銀熊賞を受けた。東京芸大大学院では教授と学生だった2人に映画と神戸を語ってもらった。(聞き手・片岡達美) ●国際舞台で -コロナ禍で厳しい状況が続いた2年でもあったわけですが。 黒沢 「スパイの妻」の撮影はコロナ前だったが、昨年、ベネチアの授賞式の時は感染が広がっていたので現地には行けなかった。なので、この2年は久しぶりに時間の余裕があり、今後、どうしていくかあらためて人生の計画を立てていたところ。幸か不幸か映画監督には定年がない。ただ老後の蓄えもないけど。 濱口
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