『ユンヒへ』を見た。 www.youtube.com 韓国に住むユンヒ(キム・ヒエ)は離婚し、ひとりで娘のセボム(キム・ソへ)を育てていた。そこに届いたジュン(中村優子)という女性からの手紙をきっかけに、いろいろあってユンヒはジュンが住む北海道の小樽に旅をすることになる。セボムはいろいろ画策して2人を会わせようとするが… 女性同士の細やかな恋愛感情に母と娘、おばのマサコ(木野花)と姪の関係などを丁寧に描いている作品である。そこに韓国と日本、両方の国での性差別や民族差別を絡めている。クィア映画としてはよくできた作品だとは思う。 しかしながら、道産子である私がものすごく違和感を抱いたのは小樽の描写である。フィルムコミッションがかかわっていて小樽の地元の風景がたくさん織り込まれた観光映画なのだが、この小樽の描写が韓国の描写に比べて生活感に欠け、ほぼ理想化された観光地としての雪国、ある種の漂白され