ブックマーク / saebou.hatenablog.com (4)

  • 漂白された雪景色~『ユンヒへ』 - Commentarius Saevus

    『ユンヒへ』を見た。 www.youtube.com 韓国に住むユンヒ(キム・ヒエ)は離婚し、ひとりで娘のセボム(キム・ソへ)を育てていた。そこに届いたジュン(中村優子)という女性からの手紙をきっかけに、いろいろあってユンヒはジュンが住む北海道の小樽に旅をすることになる。セボムはいろいろ画策して2人を会わせようとするが… 女性同士の細やかな恋愛感情に母と娘、おばのマサコ(木野花)と姪の関係などを丁寧に描いている作品である。そこに韓国と日、両方の国での性差別や民族差別を絡めている。クィア映画としてはよくできた作品だとは思う。 しかしながら、道産子である私がものすごく違和感を抱いたのは小樽の描写である。フィルムコミッションがかかわっていて小樽の地元の風景がたくさん織り込まれた観光映画なのだが、この小樽の描写が韓国の描写に比べて生活感に欠け、ほぼ理想化された観光地としての雪国、ある種の漂白され

    漂白された雪景色~『ユンヒへ』 - Commentarius Saevus
    Ottilie
    Ottilie 2022/01/13
    文化の違いもありそう。バチクソ寒い国なのに雪をよろこぶの、ふしぎだった。気温はマイナス10度があたりまえでも雪はほとんど降らない積もらんのと。古くは豊穣の吉兆だそう。
  • これを書いている本人は明日起きたらシスになってるかもしれない~『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』(大ネタバレあり) - Commentarius Saevus

    『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』を見た。これからものすごくネタバレするのと、私は気で怒っているので、注意してほしい(読まないほうがいいかもしれない)。このレビューは批評家としてではなく、ファンとして書いているものである。あと、ふだんは簡単にあらすじを書くところから始めるのだが、今回は公開直後なのであらすじは書かないで始めることにする。 www.youtube.com 私は高校生の時から『スター・ウォーズ』が大好きで、わりと寛大なファンのつもりである。賛否両論の『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』もかなり支持している。なぜならちゃんと新しいことをやろうとしていたからだ。昔のやり方にすがっているだけでは、作品は生き延びることはできない。 しかしながら『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』は、とにかく許せない。芝居とか映画を見てこれだけ怒りがわいてきたのは紀里谷和明演出の

    これを書いている本人は明日起きたらシスになってるかもしれない~『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』(大ネタバレあり) - Commentarius Saevus
    Ottilie
    Ottilie 2020/11/09
    こんなにも痛切だのに声をあげて笑ってしまい申し訳ない。レイとフィンにはハンとチューイーみたいなコンビ芸を期待してたことをおもいだしました。
  • 女の子が死にたくなる前に見ておくべきサバイバルのためのガールズ洋画100選 - Commentarius Saevus

    最近『風と共に去りぬ』の話をした上、今日せっかく『恋のからさわぎ』について研究発表をやるもんで、記念ということでちょっと女の子が死にたくなる前に聴いておくべきサバイバルのための洋楽ガールズアンセム100選の続編として、「女の子が死にたくなる前に見ておくべきサバイバルのためのガールズ洋画100選」をやろうかと思う。どーせそこらへんに散らばってる数多の映画ベスト100とかはロックベスト100と同じで女性からするとつまんなかったりするものが多いので、たまには女性が元気出るリストを作りたい。 選考基準は以下。 1. 女の子が打ちのめされた時に自殺しないよう、自分の心を強くするために見ておくべき映画である。 2. 外国映画である(これは私の知識の限界のため)。 順位は結構いい加減なのだが、基的に上から下へ行くほど緊急度が低くなる。上のほうはもうどんなボロボロ女でも一瞬にして救ってくれるくらいのチッ

    女の子が死にたくなる前に見ておくべきサバイバルのためのガールズ洋画100選 - Commentarius Saevus
    Ottilie
    Ottilie 2020/11/02
    いまとくに死にたくないからかしら、添えられた寸評に笑いすぎておなかがちぎれそう。"ペネロペ・クルスが夫を埋める!"
  • 空虚な中心としてのジョン・デイヴィッド・ワシントンの身体~人種映画としての『TENET テネット』(ネタバレあり) - Commentarius Saevus

    クリストファー・ノーラン監督の新作『TENET テネット』を見てきた。既にいろいろなレビューで出ているとおりやたら複雑で、しかもネタバレをしないほうがよさそうな映画なのであまり詳しいことは書かないが(ただしこのレビューは多少ネタバレがある)、とりあえずはジョン・デイヴィッド・ワシントン演じるエージェントが世界を破滅から救うべく活躍する作品である(こう書くとなんか007やミッション:インポッシブルシリーズとどう違うんだという感じだが、まあ話としてはあのへんと大差ない発想で作られている)。 www.youtube.com …で、世間で話題なのは構成の複雑さとかタイムトラベルとかなのだが、私がこの映画で最も気になったのは人種である。というのも、この映画は人物造形がめちゃくちゃいびつで、そのせいでたぶん全く意図せず現代の大作映画における人種の力学がはっきり出てしまったような作品になってしまっている

    空虚な中心としてのジョン・デイヴィッド・ワシントンの身体~人種映画としての『TENET テネット』(ネタバレあり) - Commentarius Saevus
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