稲田朋美さん、実にいい仕事をされました。 この問題についての稲田さんの動きを知った時、私は正直に言えば、大変失礼ながらびっくりしました。この論考<稲田朋美氏の寄稿 未婚でもひとり親なら同じ大変さ>も、投稿者の名前や写真が載っていなければ、稲田さんのものだとは分からなかったでしょう。 なにしろ稲田さんと言えば、もっとも保守的な論客の一人で、安倍晋三首相の秘蔵っ子と言われている政治家。いわゆる「伝統的家族」観に縛られ、シングルマザーには冷たい、と思い込んでいました。 この論考を読んで、私は大いに自分自身を反省しました。書かれていることはいちいちもっともで、しかも血の通った内容です。 <いろいろなやむにやまれぬ事情があって、それでも子どもを産もうと決心した人をなぜ差別するのだろう。子育てをがんばっている人を支援するのは当然ではないか> <反対意見を聞いていて、申し訳ないけれども、子育てをしたこと