北海道教育大学の中国人の教授が、ことし6月に中国に一時帰国したあと、連絡がとれない状態が続いているとして、仲間の研究者たちが教授の安否について情報提供を呼びかける声明を出しました。 連絡がとれなくなっているのは、東アジアの国際政治史が専門の、北海道教育大学の袁克勤教授です。 袁教授の研究仲間で、北海道大学の岩下明裕教授たちは24日、袁教授がことし6月、中国に一時帰国してから半年以上連絡がとれない状態が続いているとして、安否について情報提供を呼びかける声明を出しました。 袁教授は、1980年代に一橋大学に留学するため来日したあと、日本で研究活動を続け、1994年から北海道教育大学で講師や教授を務めてきました。 岩下教授は「これまでも中国人研究者が一時帰国した際に、連絡が途絶え、当局に拘束されていたことがあり、袁教授も拘束されている可能性もある」と話しています。 袁教授について中国外務省の耿爽