ブラックホールと正体不明の天体が衝突したことを示す概念図(LIGO、米カリフォルニア工科大学、米マサチューセッツ工科大学、R.ハート氏提供) ブラックホールと正体不明の天体の衝突を重力波観測施設で捉えた、と米欧の研究グループが発表した。不明の天体は観測史上最軽量のブラックホール、または最重量の中性子星の可能性があるという。 米国の2カ所の観測施設「LIGO(ライゴ)」と欧州の施設「VIRGO(バーゴ)」のグループはそれぞれ昨年8月14日、地球から約8億光年離れた場所から届いた重力波を検出した。両グループの報告によると、この重力波は2つの天体の衝突によって生じ、一方は太陽の質量の約23倍のブラックホール、もう一方は同約2.6倍の天体。衝突の結果、同約25倍の質量のブラックホールができ、質量の一部は重力波となって宇宙に拡散した。 太陽の8倍以上の質量の恒星は一生の最後に大爆発を起こす。その後、