世界には名だたる名器があふれるが、なかでもフランスのストウブ社製の鉄鍋は「いつか手に入れたいものリスト」の上位にあげられるはずだ。憧れの理由は、厚みのある鋳鉄鍋は熱を均等に伝え、素材の風味や栄養素を逃さず、素材の旨みを最大限に引き出すこと。その、質実剛健な姿からは、無骨だけど頼りになるヤツという雰囲気が醸し出されている。そんな男らしさみなぎるストウブの鍋は、1974年にフランスが誇る巨匠・3ツ星シェフであるポール・ボキューズ氏との共同開発で誕生した由緒正しきお坊ちゃま。以降、ジョエル・ロブション氏、アラン・パサール氏、ギィ・サヴォア氏をはじめとする名だたるシェフたちに愛され続けている。 (写真上)生産量が少なく、東京でお目にかかることはほとんどない熊本の銘柄豚を使用。その名の通り、山間を走って育てられた豚はほどよい歯ごたえとさっぱりした脂身が特長。バラ肉、もも肉、肩ロースの3種をちりめんキ