江戸時代になると、武士のみなさんもすっかり暇になってしまいました。 戦争禁止令が出た武士にとっての存在価値ってなんでしょうか?そんなのありません。 で、仕方がないので、やることは 「ジョブチェンジ!」 「クラスチェンジ!」 そうです。高級なセレブ公家みたいになろうとするのです。暇なので。 加賀藩5代の前田綱紀さんは、まさに暇人中の暇人。暇すぎて、金沢の城下町に文化をたくさん興して、いまや中興の祖です。 小さいときはおじいちゃんで3代利常が後見役で、この人は最後の戦国武将、別名「最後の鼻毛武将」と呼ばれたカブキモノです。(鼻毛を伸ばすのは、戦のときに鼻毛をそろえているやつがあるか!という武士としての意地だった) 戦国の教えをばっちり帝王教育されて才能あふれた殿様だったけど、もはやその武力を使う世の中ではない。 で、あふれる情熱を宝生流の能を京都から金沢に招いたり、百科事典を作ってみたりと、方
■自分の体で実験したい―命がけの科学者列伝(レスリー・デンディ著, メル・ボーリング著, 梶山あゆみ訳)。原題は"Guinesa Pig Scientists"=モルモット科学者。タイトルで想像される通りの内容。自分の体を使って実験した科学者たちのエピソードが10章収録されている。有名どころはキュリー夫妻。ピエール・キュリーは放射能が人体に及ぼす影響を調べるために「腕にテープでラジウム塩を貼りつけた」そうである。無茶しやがって。 それほど危険ではないものの、やはりちょっとそれはどうかと思われるのは、ラザロ・スパランツァーニが1770年代に行った実験。消化の機構を調べるため、パンを小さな亜麻布の袋に詰め、飲み込んだ。表紙に描かれている、袋を飲もうとしているおっさんがスパランツァーニである。袋は消化管を通った後、体外に出て回収された。袋の中のパンは完全に消化され、無くなっていた。ここまではいい
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