To err is human, to forgive divine. この言葉を聞いたことあるかい? 「なんすか? それ」 ……いや、知らなくてもいいんだけど、意味はわかるだろう。 “過ちは人の常、許すは神の心” 最近医療の世界でもその重要性を問われている。というより医療の世界だからこそ大切なリスク・マネージメント(Risk management:危機管理)と並行して語られるべき要素なんだ。 実は、この言葉を聞いたのはある講演会の時。母校の自治医科大学学長(当時)の高久史麿先生が演者だった。医療の世界で聞いたのはその時が初めてだったから、心に残っている。『間違わない』ことを前提にするのではなく、『人間は間違いを犯す』ことを前提に、それを早い段階で確実に察知して、大きな間違いに発展しないようなシステムの構築が大切ということさ。 例えば飛行機では主翼のフラップ(下げ翼)は『フライ・バイ・ワイ
