「想定していたより、多くの顧客が殺到した。受け入れる準備が不足していた点は、大変反省している」。ソフトバンクモバイルの孫正義社長(写真)は10月30日、同月28日と29日に発生していた、携帯電話番号ポータビリティ(MNP)に関する申し込みなどの受付業務を停止したことについて、謝罪すると同時に、原因と今後の対策について発表した。主な原因は、顧客が他社サービスに乗り換える際、その解約処理に遅延が発生し、システム負荷が高まったこと。既にシステムの増強や構成変更をしたが、今後も「人員増強やシステム増強で解決できるものについては、すべて対処する」(孫社長)とした。 システムの負荷が最初に高まった原因は、「複雑な“家族割”の解約処理だった」(阿多親市 情報システム・CS統括本部長(CISO)兼カスタマーサービス本部長)。顧客が携帯電話会社を変更する際は、変更先の会社が変更元の会社に顧客の転出処理を依頼
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