ネットワークを通じて電子メールを自在かつ確実に送信する機能としてsendmail MTA(Mail Transfer Agent)が開発されてから、今年で25年が経ちます。当初、研究者や開発者の間のメッセージ交換の手法として利用されていた電子メールですが、今日では日常の最も重要な通信手段の1つとして老若男女を問わず活用されるようになりました。もはや電子メールなしでは、ビジネスができないといっても過言ではないでしょう。 電子メールは、一部の小さいグループ内の通信手段から、全人類が利用する通信手段へと変わってきましたが、電子メールの基本となるプロトコルなどのインフラは開発当初から大きく変わっていません。 しかし、圧倒的な低コストと即時性という電子メールが持つ特徴は、利用者のすそ野を広げると同時に、一部の心ない利用者や犯罪者を増幅させることになっています。スパムやフィッシング詐欺は社会問題として