震災ではどうか。東京は相変わらず埋め立て開発に突き進んでいるし、下町の防火対策も進んでいない。 日本は大震災時代の真っただ中にいる。平成期に起き、気象庁が命名した大地震は14回。これほどの地震活性期は有史以来数えるほどしかない。しかも、活性期は首都直下地震と南海トラフ地震の発生を待たないと終わりを見ない。 それでも、この国は災害に強い国に生まれ変わろうとしない。お上の防災対策は不十分で、国民の危機意識も高まらない。 それは震災があっても、中央が国の危機と受け止めていないからだ。阪神大震災で神戸が火の海になっても。東日本大震災で1万8500人が犠牲になっても。中央にとって結局「人ごと」で、復興相の言う通り「あっちの方」の出来事でしかない。この国は東京が痛い目に遭わないと目を覚まさない。 今回の失言を政治家個人の責任で終わらせてはならない。被災地以外の国民の本音を映し出している。 東京の人に聞