安全保障が争点の珍しい選挙 安倍晋三首相が衆院解散会見で発表した名称は「国難突破解散」であったが、このキャッチコピーには、山積する国難に対して一気にブレイクスルーをもたらすための権力を安倍政権に集約させてほしいという願望が含意されている。 本来であれば、小選挙区制をとる現在の衆議院選挙は、常に政権選択選挙の様相を持つ。その安倍政権の呼びかけに対して賛成するか、反対するかが問われる選挙だといえる。 北朝鮮ミサイル危機などの安全保障・外交問題、少子高齢化問題、生産性向上など働き方改革、教育政策、憲法改正など多様な争点が選挙で問われることになるが、今回の選挙の特徴は、各種メディアの世論調査でも明らかなように、北朝鮮ミサイル危機など安全保障・外交問題が選挙の主要争点となった、55年体制崩壊以後、珍しい選挙だということである。 Photo by yoppy (CC BY 2.0) 第2次安倍政権の特
![なぜ日本人の多くが自民党を選ぶのか(福田充)|ポリタス 衆院選2017――それでも選ぶとしたら](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/496cc58d914d80944611dcb01edecddec64e1bd3/height=288;version=1;width=512/http%3A%2F%2Fpolitas.jp%2Fassets%2Fimages%2Farticle%2F2017%2F1019%2Ffukuda_mitsuru-thumbnail.jpg)